「この仕事むいてないんじゃない?」という先輩の言葉。羽鳥慎一氏と玉川徹氏「言われてよかった」と口をそろえる【モーニングショー】

一方、コメンテーターの石山アンジュ氏は「自分の経験値だけを押しつける時代は古い」「パワハラ・セクハラは受け取った側の認識で判断される」と指摘しました。
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羽鳥慎一アナ(2015年撮影)
時事通信社

テレビ朝日系で6月9日に放送された情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」で、先輩社会人から「この仕事むいてないんじゃない?」と言われた経験について出演者らが思い思いの意見を語った。

若手の森山みなみアナが「ズーンとへこみました」と落ち込んだことを明かした一方で、羽鳥慎一アナとコメンテーターの玉川徹氏のベテラン勢2人は「言われてよかった」と口をそろえた。

玉川氏は「本気で相手のことを心配して言う」言葉は違うとして先輩側の言葉を擁護したが、コメンテーターの石山アンジュ氏は「自分の経験値だけを押しつける時代は古い」「パワハラ・セクハラは受け取った側の認識で判断される」と釘を刺していた。

■社会人2年生の森山みなみアナ「ズーンとへこみましたね」

この日の放送ではソニー生命の調査で「社会人1年生・2年生のやる気を奪う先輩のセリフ」の第1位に「この仕事むいてないんじゃない?」が選ばれたことが話題になった。

調査対象者と同じく社会人2年生の森山アナは「実は私もあるんです」と先輩から言われた経験を明かした上で「ズーンとへこみましたね」と意気消沈したことを明かした。

「これ本当にダメ、へこみます。あります。ご本人はハッパをかけようと思って言ってくださっていると思うんですけど逆効果で、やっぱり自分より経験豊富な先輩に言われると『あ、むいてないんだなぁ』って、ズーンとへこみましたね」

■ベテランの玉川徹氏と羽鳥慎一氏「言われてよかった」と強調

これを受けて、レギュラーコメンテーターの玉川氏も自身の経験を話した。「僕はねえ、1年目で言われたんですよ。尊敬している先輩で当時のチーフディレクターから別室に呼ばれて、これをせつせつと言われた」と振り返った。

テレビ局に入ったのに現場に向いてないと言われたことに、「すごいショックを受けた」という。「でも、本気で言ってくれてたんですよ。僕はそれがあって逆に『こういうふうに言われるってダメだな』と思って、言われてよかったと思ってるんですよ、僕は」と続けた。

これを受けて司会の羽鳥氏は「私もそっちです。しょっちゅう言われます。でも、頑張ろうと」と話し、玉川氏に同意した。

これを聞いた木曜日のコメンテーターで社会活動家の石山アンジュ氏は「今の時代はアウトなんじゃないですか。職業上の地位や上下関係が…」と指摘しようとしたところ、羽鳥氏は「アウトかセーフかでいえば、アウトなんでしょう。でも、僕は言われてよかった」とかぶせた。

■石山アンジュ氏「自分の経験値だけを押しつける時代は古い」と苦言

玉川氏は「言う側の言い方なんだよね。安易にディスりたくて言うのと『本当にこの部分変えないと向いてないっていう形になっちゃうぞ』と、本気で相手のことを心配して言うのと伝わり方違うんじゃないかな。僕は伝わったよ」と振り返った。

一方、石山氏は経営者としての立場を聞かれて、以下のように話していた。

「若いメンバーと話していると、共感型を気をつけているというか。『一緒に頑張ろうね』『一緒にやろうね』って言うのを気をつけてますね。あとは、新しいことを若いメンバーって自分より知ってたりすることが多いじゃないですか。若いメンバーから教えてもらうこともあって、必ずしも自分の経験値だけを押しつける時代は古いのかなと思います。昔の当たり前は今の当たり前じゃないと思います」

これに対して、玉川氏は「本当に相手のことを思って言う言葉と、単なるハラスメントは違うと思うんだよね」と指摘したが、石山氏は「難しいのはパワハラ・セクハラは受け取った側の認識で判断されてしまうから、信頼関係があるかどうかなんでしょうね」と釘を刺していた。