モリウミアス、雄勝の未来へスタートを切るのは7月18日!

以前、地元の小学校の教員だった方に、外から人が来ると住民が気づいていない「良さ」が浮き彫りにされるという言葉を思い出しました。そんな風を起こすためにモリウミアスは7月にオープンします。
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モリウミアスは順調に準備を進めています。

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アースオーブンというピザ釜。

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硯や東京駅の屋根に使われる雄勝の玄昌石を蓄熱床としてダイニングの床に貼っています。太陽熱を吸収した床は室内に放出し暖めてくれます。自然の力を賢くつかうことで暮らしが豊かになる知恵が、またひとつ形になっています。

お風呂もほぼ完成し、早くも地元の方々が集まり足湯を体験しました。

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ゴールデンウイークに訪れた東京のこども達は、雄勝の自然に、そして地元の方々との交流に感動し、また来たいと口々に言っていました。夏休みは7泊8日こども達だけで滞在し、海で漁師と、田畑で農家と食物を育て料理をしたり、森で木を切り料理に使う薪にしたり、箸やお椀などの食器をつくる体験を実施します。外国人スタッフも集まることが決まり、英語を使ったプログラムなど大いに盛り上がりそうです。

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そんなオープン準備の合間に先週イタリアに飛びました。レスポンシブルツーリズムのカンファレンスにHasekura2.0というスペインの団体に声がけいただき参加するために。東北とヨーロッパをつなぐ交流プログラムの一環で、今回は北イタリアのエミリアロマーニャ州へ。州都ボローニャでのカンファレンスやパルマ、モデナ、レッジョエミリア、そして州南部の限界集落を回ってきました。

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ここは生ハムやパルメザンチーズ、バルサミコ酢と食の宝庫でもあります。

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レスポンシブルツーリズムはイタリアで古くから大切にされる概念で、その土地に入り人と交流をする、ありのままを体験する事を提唱しています。モリウミアスにも通じる本来の観光のあり方を思い出させる概念ですね。日本でも最近は農や食、工芸を体験したり、農家に民泊するなど人とのつながりが深くなり、土地そのものを楽しめる観光が盛んになっていると思います。私も地方が大好き、第2の故郷が5つくらいあります。こども達に日本らしさや生きる・暮らすことを伝える良いきっかけにもなりますね。

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そして今回のツアーで気になったこと。「日常はある人の冒険である」という言葉と、人口が40人の限界集落に年間1,000人以上が訪れる活性化モデル。後者はチェレットという山間部の村に20代の若者が戻り、林業と猟、大工と宿泊・飲食施設を経営したら、みるみる人が集まるようになったそうです。いまは30代になったリーダーのイキイキとした姿と物怖じしない態度や鋭い目つきに彼らの苦労を感じました。観光客と栗を拾い、昔ながらの方法で高齢者と燻し食べる。原点回帰とも言える、もともとあった営みを開放することが観光になる。ゆっくり羊を追いながら山を歩き、そんなことを考えさせられました。

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雄勝をはじめとする東北も震災がきっかけとなり、その土地の魅力が可視化され始めていると感じています。

以前、地元の小学校の教員だった方に、外から人が来ると住民が気づいていない「良さ」が浮き彫りにされるという言葉を思い出しました。そんな風を起こすためにモリウミアスは7月にオープンします。こども達が雄勝の自然とそこで暮らす人との交流を通じて、自らの未来をつくる。そしてそれが雄勝の未来になるスタートを切るのは7月18日!

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