森友学園の幼稚園、安倍昭恵氏が名誉会長の「鈴蘭会」から教材200冊購入

国有地売却の経緯が問題視されている学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園(大阪市)で、首相夫人の安倍昭恵氏が名誉会長を勤める「鈴蘭会」(福岡市)が販売したテキストが使われていたことが明らかになった。

国有地売却の経緯が問題視されている学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園(大阪市)で、首相夫人の安倍昭恵氏が名誉会長を勤める「鈴蘭会」(福岡市)が販売した教材が使われていたことが明らかになった。同会の広報担当者が3月2日、ハフィントンポストの取材に対して認めた。

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鈴蘭会から塚本幼稚園に販売した教材「大学 -素読-」

鈴蘭会は、中国の古典「四書五経」などを読み上げる「素読(そどく)」を普及させるために2009年に誕生。安倍昭恵氏が当初から名誉会長を務めている。2014年、塚本幼稚園に対して「大学 -素読-」のテキスト200冊を計10万円で販売していた。

安倍昭恵氏が塚本幼稚園を訪ねた際に園児達が「大学」を暗唱しており、鈴蘭会は暗唱に同会の教材が使われていたと説明している。

■鈴蘭会「安倍昭恵氏は全く関わっていない」

同会の広報担当者は、ハフィントンポストの取材に対して「安倍昭恵さん以外の人からの紹介で、森友学園の理事長夫妻と鈴蘭会の会長が面会し、教材を使っていただくことになりました。教材の販売の件に関して、安倍昭恵氏は全く関わっていません。また、当会から安倍昭恵氏に金銭を渡しているようなこともありません。あくまでも理念に共鳴して当会の名誉会長をしており、当会としてはネット上の心ない噂に関して心を痛めています」とコメントしている。

森友学園が4月開校を目指す小学校では当初、安倍昭恵氏が名誉校長に就任していたが、2月24日までに辞任した