仮想通貨「モナコイン(モナーコイン、MONA)」を不正に入手しようとウイルス入りのソフトを作成したとして、愛知県警は1月30日、不正指令電磁的記録作成・供用の疑いで高校生の少年(17)を逮捕した。中京テレビなどが報じた。
時事ドットコムなどによると少年は2017年10月、ウイルスを仕込んだソフトを作成し、モナコインの通貨相場をリアルタイムで見るためのソフトと称して、インターネット上の掲示板に公開。これを閲覧した男性会社員のパソコンをウイルスに感染させ、モナコインを口座から引き出すのに必要な「秘密鍵」と呼ばれるパスワードを盗み出した疑いが持たれている。
モナコインに関する掲示板「Ask Mona」では、「知らない間にモナコインを盗まれた」と被害を訴える書き込みや警戒を呼びかける声が見られた。
東海テレビによると、少年は「起きたことは事実ですが意図してやっていない」と容疑を一部否認しているという。
■「モナコイン」とは?
「モナコイン」(モナーコイン,MONA)は日本発の仮想通貨で、2014年に正式リリース。インターネット掲示板で生まれたアスキーアート「モナー」が由来だ。
日本の大手取引所では2017年10月から取り扱いが始まったが、当初の取引レートは「1モナコイン」=「数十円程度」だったが、2017年12月には「1モナコイン」=「2300円」の値を付け、時価総額が10億米ドルに達するなど高騰した。
仮想通貨情報サイト「コインマーケットキャップ」によると、1月31日現在の時価総額は2億9038万6307米ドル(約316億1726万円)。