今日は3月3日はmomoの節句、注目の市民バンク

市民活動を新たな資金の流れで応援するしている「コミュニティ・ユースバンク・momo」2005年10月23日、20~30代の若者が中心となって設立した、市民による市民のための金融システム(NPOバンク)です。
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今日は3月3日ひなまつり、改め、【momoの節句】です。

そうなんです、市民活動を新たな資金の流れで応援するしている「コミュニティ・ユースバンク・momo」さんの記念日(って、別に公式にはそうじゃないようなんですが、代表の木村さんがそうFBに書いていたので)

コミュニティ・ユースバンク・momoの概要は、以下公式サイトから。

 2005年10月23日、20~30代の若者が中心となって設立した、市民による市民のための金融システム(NPOバンク)です。みなさんからの出資金を、NPOやコミュニティビジネスなどの地域課題を解決する事業を行う個人・団体へ融資をしています。つまり、みなさんのお金を介して、地域を豊かにする事業を応援するしくみです。

 2013年3月現在、全国には14のNPOバンクがあります。1994年に設立された「未来バンク事業組合」(東京都)や「女性・市民コミュニティバンク」(神奈川県)などが、それぞれの地域に必要とされている事業に低利子・無担保で融資をしています。

 コミュニティ・ユース・バンクmomoは東海地方初のNPOバンクとして誕生しました。これからこの地域で暮らす若者たちの「子や孫がこのまちでずっと暮らしていけるように」という想いがこめられています。

広く市民から、1人1万円以上(法人は5万円から)で出資を募り、2012年度末で出資をする正会員は個人法人合わせ500強・5,262万円の出資を集めて、地域を良くする事業に取り組む事業者を対象に貸し出しをおこない、12年度末までで、41件・9045万円の融資を実施してきたとのことです。(実は、G-netもこれまでに複数回お借入れをさせていただきました)でもって、これまでに貸し倒れなどはないとのこと。で、特徴については、秋元の視点でご紹介。

<写真は代表理事の木村真樹さん>

非営利組織でも借り入れの障壁が低い

NPO法人や、法人格のない市民団体とかって、金融機関の借り入れが結構難しいんですよね。資本金や事業の収益性などで評価されると、なかなか難しいわけで。実際、僕自身も創業して数年のころなどは苦労したことを思い出します。支店長さんが「NPO法人ってなんですっけ?よくわかんないなぁ」と言われたこともありました。。。そんななかで、momoの融資審査基準はというと、

・地域性(地域の問題を解決する事業)

・市民性(市民参加を促進する事業)

・独自性(他に先駆けて挑戦する事業)

・継続性(融資実行後も継続する事業)

・成長性(人や組織が成長する事業)

・発展性(他のモデルとなる事業)

・浸透性(人びとの暮らしに浸透する事業)

上記7点がWEBに掲載されいます。もちろん、継続・成長・発展性あたりは、事業の収益性とも密接に関連してくるわけですが、それだけでない視点で、融資実施の可否を判断してもらえるというのは非営利組織にとっては、借り入れの障壁が低いかも、ですね。

融資審査をするメンバーも、NPO関係者も少なくないようなので、共感したりわかっていただきやすいのかもしれません。

お金だけでなく、つながりや情報発信を生み出す

ただ、単にお金を借りるというだけであれば別にmomoじゃなくても市中の金融機関で良いかもしれません。(そして、実際金融機関から見て「安心して貸し出せる」と思ってもらえる存在になりお取引をさせて頂くことも、大事だと思います)それでも、momoからの借り入れの意味は、出資をされている方々と借り入れをする人のつながりが生まれたり、情報の行き来が生まれるということなのかもしれません。

お借り入れしている資金の出資者の顔や応援のメッセージを直に受けることで(出資者と借り入れを行ってる事業者との交流会・活動報告会なども定期的に行われるのです)、期待を実感したりがんばろう!と思えたり、事業を進めていく上で有意義なつながりやネットワークの紹介をいただくこともありました。

ただ単に資金の借り入れをするだけでなく、その借入を通じてつながりが生まれる、というのが一番の価値な気がします。

融資は、東海三県(愛知・岐阜・三重)の事業者のみですが、出資は全国から歓迎のようです。