ニュージーランドに住む25歳の男が、インターネットを通して出会った14歳の少女を追って渡米し、ナイフなどを持って自宅に無理やり押し入ろうとしたところを、少女の母親が銃で撃退した。CNNなどが6月28日、報じた。
事件が起きたのは6月22日。ニュージーランド出身のトロイ・スキナー容疑者(25)は、ゲームのオンライン交流サイトで知り合った少女に会うため、オークランドからアメリカ・バージニア州まで渡航した。地元紙によると、少女は男性との交流を断とうとしていたという。
男はポケットナイフと催眠スプレー、ガムテープを持ち、同州リッチモンドにある少女の家まで向かったという。
地元警察によると、スキナー容疑者は家のドアをノックしたが、少女の母親は応答しなかった。当時、家には母親と14歳の少女、その姉の3人が在宅していたという。
母親の姿を見た男は、「30マイル(約50km)ヒッチハイクをして家に来た」と大声で叫び、助けが必要だと訴えたという。この時、男がインターネット上で少女と交流を持っていたことを母親に話していたかは不明だ。
男は無理やり自宅に侵入しようとした。母親は「銃を持っている」と何度も警告したが、男はレンガを投げてドアのガラスを割り、鍵を開けようとした。このため、母親は男に向けて銃を2発発砲した。
男は首に銃弾を受け、駆けつけた警官によって病院に運ばれたが、命に別条はないという。警察は回復を待って男を訴追する方針で、捜査を続行している。