「VIVA LA ROCK 2017」で痴漢発生 出演バンド名を見出しに取った産経新聞に運営が抗議

ロックフェス中に起きた強制わいせつ未遂事件について報じた産経新聞が記事の表記に対して、主催者側が公式サイト上で抗議しました。
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VIVA LA ROCK 2017のホームページより

さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたロックフェス「VIVA LA ROCK 2017」で5月5日、強制わいせつ未遂事件が起きた。この事件を出演バンド名を表記して報じた産経新聞に対し、主催者側が公式サイト上で抗議した

主催者が抗議したのは、同メディアが5日付でインターネット版に掲載した記事。ライブ中に10代の女性の体を触ろうとしたとして、31歳の男が強制わいせつ未遂容疑で埼玉県警に逮捕された事件を報じた。イベントに出演した人気ロックバンド「UVERworld」などの名前を、記事の見出しや本文に表記している。

イベントは5月3日から5日に開催され、79組が出演した。主催者側も、ホームページ上で事件が起きた経緯などを報告。「非常に残念で、我々の未熟さを真摯に受け止め、このようなことがないよう改善と呼びかけを行っていく」とつづった。

主催者側はさらに、産経新聞の記事について言及。出演したバンド名が表記されていることに対して、「バンドにも彼らのスタッフにも一切の落ち度はありません。このような形で報道がなされたことは遺憾で、強く抗議します」と述べた。

産経新聞は5月8日、ハフポスト日本版の取材に対して「個別の記事に関することにはお答えできません」と回答した。

Twitter上では、記事の表記に対する不満の声が上がる一方で、理解を示す人もいた。