国会会期中に育児休暇を取る意向を表明していた自民党の宮崎謙介衆院議員が、同党の国会対策委員会の幹部から「国会議員全体の評判を落としている」などと注意されていたことがわかった。朝日新聞デジタルが1月6日に報じた。
6日午前と午後の2回にわたり、国対幹部に呼び出され、「週刊誌にまで書かれている。生まれてくる子供を使って名前を売っている」などと批判された。さらに、議長に提言する場合は、国対を通すという手順を踏むように求められたという。
(「議員の評判落とす」 育休意向の自民議員に幹部が注意:朝日新聞デジタル 2016/01/06 20:36)
宮崎氏は2015年に、同じく自民党の金子恵美衆院議員と結婚、2月中旬に初の子どもが生まれる予定だ。宮崎議員は2カ月程度の育児休暇取得を検討しているが、衆院規則には育休の規定がない。
宮崎氏は賛同する男性議員らと改正案を検討しており、6日には国会議員の育児休暇を定めるよう衆議院規則を見直す提言書を大島理森衆院議長に手渡す予定だったが、提出できなかったという。
宮崎氏は育休取得について2015年12月、「国会議員が率先して取得することで、男性の育児参加が進んでいない現状を変えていきたい」と語っていた。国会召集日の1月4日には、安倍首相に新年のあいさつをした際に「それでこそ政治家だ」などと育休取得について激励されていたという。
■党内からは「お手伝いさんとか使えばいいんだ」の声も
宮崎議員の育休取得に自民党内では反発も強い。宮崎議員は自身のブログで、報道ステーションの放送内容の紹介として、以下のような声を取り上げていた。
党内からの声が挙げられていました。育児休暇取得について、以下の3つが紹介されていました。
(1)40年ずっとプライベートもなしに一生懸命働いてきた我々からしたらとんでもない。
(2)取得するくらいなら夫婦どちらかが議員を辞めればいい。
(3)こんなことで名前を売ってもダメだ。生まれたばかりの赤ちゃんなんて誰が面倒みているかわからない。お手伝いさんとか使えばいいんだ。
(戦うべきは少子化なんですが、、、|宮崎けんすけオフィシャルブログ「日本の希望を創る政治」Powreed by Ameba 2016/01/07)
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー