東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで、あと4カ月。観戦を心待ちにしている人も多いと思うが、「わが子に一生に一度の感動体験を」という人にお知らせしたいのが、「エスコートキッズ」の募集だ。
選手と一緒に手をつないで入場する、エスコートキッズ。今回、大会時に小学1年生〜6年生までの日本在住者であれば、国籍も、障がいの有無も関係なく、誰でも応募可能だ。さらに、当日は試合観戦もできるという。
「応募の過程から子どもたちが楽しんで、自分を変えるきっかけにしてくれたら……」東京2020のスポンサー企業として、エスコートキッズの募集を始めた三井不動産の永田卓朗さんに、エスコートキッズの知られざる意味や経験者の声などを聞いた。
◾️「子どもたちに恥じないフェアプレーを」エスコートキッズに込められた意味
―― そもそも、エスコートキッズとはどのようなものでしょうか。
もともとは、大きなサッカー大会で「子どもたちに恥じないフェアプレーをしよう、みんなで子どもたちを大切にしよう」という意味を込め、始められたと言われています。
多くの人が、試合の前に選手と手をつないで入場する子どもの姿を、映像などで見たことがあると思います。東京2020大会では、ほかにも、試合で使うボールを選手に届けるボールデリバリーキッズや、試合の運命を決めるコインを投げるコイントスキッズなど、様々な役割のエスコートキッズを募集しています。
(※募集概要は文末に掲載しています)
◾️驚異の満足度100%。「大舞台で緊張しなくなった」という人も
―― 子どもたちにとっても、一生の大舞台になりそうですね。経験者の様子や感想を教えてください。
これまで支援してきた、バスケットボール女子日本代表や車いすラグビーのエスコートキッズを見てみると、自信をつけたり、スポーツに興味を持ったり、ポジティブな影響を与えられている実感があります。自然に心のバリアフリーを実現して、選手やスタッフと馴染んでいる姿にも、驚かされますね。
今回、エスコートキッズ経験者50名以上にアンケートを実施したところ、なんと全員が「楽しかった」と回答。満足度100%だったんです(笑)。「大舞台で緊張しなくなった」「自分の夢が膨らんだ」など、その後の人生に役立ったと回答してくれた人も約66%いました。
◾️事前の準備で本番も安心。親子で学べるサイト
―― とはいえ「私にもできるかな……」「うちの子は大丈夫かな……」と心配する声も聞かれそうです。
確かに、いきなり親御さんと離れて知らない集団に入っていくと、緊張で泣き出してしまう子もいます。そのため、事前に準備ができれば、もっと安心してもらえると思い、エスコートキッズについて親子で学べるサイトを開設しました。
仕事内容など基本的な情報を掲載しているのはもちろん、大舞台を経験してきた“エスコートのプロ”として、元サッカー選手の武田修宏さん、モデルのアンミカさんらが、動画でご自身の経験談やエスコートのコツを語ってくれています。
――どんな経験談やアドバイスが印象的でしたか?
例えば、武田さんは「スタジアムから見る景色とピッチに入って選手と同じところから見る景色は全然違うもの。20年、30年経っても心に残る」と話してくれました。
印象評論家の重太みゆきさんは、「選手には、勇気づけようとしている気持ちが伝わることが大切。無理して笑うことも、信頼関係を築くために大事なこと」と勇気づけてくれています。
◾️トップアスリートと直接話せる、一生に一度のチャンス
―― エスコート当日、選手たちとコミュニケーションを取るチャンスはあるのでしょうか。
本番時に数十分程度、直接触れ合える時間があると思います。とはいえ、張り詰めた空気の中、日本語が通じない外国人選手にいきなり話しかけるのは難しいですよね。そんな子どもたちのため、サイトでは、各国の選手にかけるおすすめの言葉も紹介しています。
挨拶だけでなく、「Impossible n’est pas français.(フランス語に不可能という言葉はない)」なんて気の利いた一言をかけられたら、きっと選手も喜んでくれると思います。他にも英語、アラビア語などのフレーズも紹介しています。ぜひ事前に練習をして、声がけしてみてください。
◾️応募の過程も楽しんで。一生の誇りに
―― 募集を通じて、子どもたちや親に期待することを教えてください。
ぜひ、ただ応募・参加するだけでなく、競技について調べてみたり、外国語を覚えてみたり、その過程も親子で一緒に楽しんでください。私たちは、「BE THE CHANGE(一人ひとりが変化そのものになろう)」というスローガンを掲げて東京2020に挑んでおり、未来を背負っていく子どもたちが成長し、変化するきっかけづくりができたらと思っています。
それから、お子さんがオリンピックやスポーツにあまり興味がない、という親御さんもいると思います。実は私の娘たちも同じで寂しい思いをしているのですが(笑)、サイトを見ながら、親子でオリンピック・パラリンピックについて会話をしてもらえれば嬉しいですね。
東京2020大会開催時に日本在住の小学生であれば、国籍も障がいも関係なく、誰でも応募できます。トップアスリートの息遣いを間近に感じながら、一緒に大会に参加できる数少ないチャンス。チャレンジしてもらえれば、きっと、一生誇れる感動体験になると思います。
◾️募集概要
キャンペーン名
三井不動産「東京2020エスコートキッズプロジェクト」
あつまれ!東京2020エスコートキッズ
応募期間
2020年3月31日(火)24時まで
募集人数
450組 (900名様)
応募資格
次の2つのいずれにも当てはまる方。
・大会時に小学1年生~小学6年生(2008年4月2日~2014年4月1日生まれ)の方
・大会期間中、日本に在住している方(国籍は問いません)
※お子様のみ規制エリア内にお入りいただきます。原則、お子様の保護者を含む同伴の方は、規制エリア内に御入場いただけません。なお、お子様に介助が必要となる場合には、この限りではありません。
応募方法
キャンペーン応募ページより所定の情報をご入力いただき、ご応募ください。