PRESENTED BY 三井不動産

単なる流通拠点ではない。人の暮らしを豊かにする、物流施設の最前線。

ECの成長を背景に、拡大するロジスティクス事業。物流施設を運営する三井不動産は、サスティナビリティや地域連携の実現を目指す。
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三井不動産のロジスティクス事業がスタートしたのは、2012年のことです。以来10年間、EC市場の拡大とともに高まる物流施設へのニーズに対応するとともに、労働力不足への対応や脱炭素社会の実現に向けたサスティナビリティへの配慮など、多様なニーズを満たす拠点を街づくりの視点で開発・運営し、新しい物流施設のあり方の実現に挑戦してきました。 

そんな三井不動産の物流施設の多種多様な施策は、ロジスティクス事業に携わる社員一人ひとりのアイデアから生まれています。今回は、2021年以来「MFLP海老名Ⅰ」の担当者として着工から竣工までを見守ってきたロジスティクス事業部の莊 人凰さんに、三井不動産ロジスティクスパーク(以下、MFLP)(*1)について聞きました。

*1 三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP):三井不動産の物流施設。太陽光発電設備の設置や全施設共用部の100%グリーン電力化、DX活用、IoT技術を利用した衛生環境向上など、さまざまな施策で環境の変化に対応し、社会の豊かな暮らしに貢献することを目指している。

そこで働く人も、近くに住まう人も共に未来を思い描ける物流施設へ

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ロジスティクス事業部 事業グループ 莊 人凰さん

── 入社以来、様々な施設に関わってきた莊さんから見て、MFLPはどういった物流施設だと思われますか?

ロジスティクス事業部 莊 人凰さん(以下、莊):MFLPは、「物流」に対する考え方を変えると同時に、そこで働く人自身の働き方や生き方も変えてくれる物流施設だと思います。

当社ロジスティクス本部では、「ともに、つなぐ。ともに、うみだす。」を事業ステートメントとして掲げています。この「ともに」の中には、三井不動産のメンバーだけでなく、当社が提供する物流施設で働く人々も含まれていると、私は思っています。つまり、施設をつくる側も使う側も「ともに」価値を生み出していこう、それが実現できるような施設をつくろうという気持ちで、日々の業務に取り組んできました。

物流の仕事には「とにかく大変そう」という先入観のようなものがあり、それが人手不足にもつながっています。そこで私たちは、物流施設の職場環境をより良いものにできるよう、さまざまな工夫を重ねてきました。物理的な働きやすさだけでなく、たとえばラウンジに心が和むインテリア(熱帯魚水槽、メディテーションチェア、自動演奏ピアノなど)を置いたり、自動演奏ピアノを設置したりと、精神的にもリフレッシュできるような環境の提供を目指しています。

こういった取り組みを通じて、物流施設での働き方が変われば、物流に関わる人々の生き方も変化していくと信じています。そういう部分に、MFLPの魅力と、それに関わることへの誇りを感じます。
もう一つ、施設の周辺地域との連携に積極的に取り組んでいるのも、MFLPの特徴だと思います。「MFLP海老名Ⅰ」でも、地域連携イベントを開催するなど、地域の人々とのつながりを大切にしています。

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「MFLP海老名Ⅰ」外観

── 物流施設に地域連携の要素を入れることには、どういった意義があるのでしょう。

:物流施設は、大規模な建物です。周辺にお住まいの方からすれば、「物流施設ができると日当たりが悪くなり、日常生活に悪影響が出てしまうのではないか」と不安になって当然だと思います。

そこで必要になるのは、物流施設そのもののあり方を転換することです。地域の人々の暮らしに溶け込むには、「なんだかよくわからない巨大な施設」ではなく、「地域にひらかれた施設」として運営することが大切だと私は考えています。

また当社の物流施設では、CO2排出量実質ゼロの実現に貢献する省エネ技術(デシカント空調、LED照明、Low-Eガラスなど)、物流に限らずさまざまな領域で活用できる技術がたくさん使われています。そういった最新の技術を、地域の方々にも知っていただきたい。小さなお子様にも、ぜひ興味を持ってもらえたらと思います。そういった取り組みが未来の街の発展に少しでも寄与できれば、これほど嬉しいことはありません。 

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「MFLP海老名Ⅰ」屋上に設置された太陽光パネル

── 「MFLP海老名Ⅰ」で竣工直後に開催されたイベントも、そういった考えから企画されたのですか?

:はい。「MFLP海老名Ⅰ」では、当社の物流施設として初めて最高レベルのZEB認証(*2)を取得できました。その実現につながった設備や倉庫内の仕組みをくまなくお伝えするには、テナント様が入る前に、実際に施設の中を見ていただくのが最も理想的だということで、竣工直後の開催を決めました。

実はこのイベントの企画には、ホテルやリゾート施設を担当する部署から異動してきた社員が関わっています。物流施設のイメージを塗り替えるような、多彩な内容のイベントが実現したのは、他の事業本部から来たメンバーの新しい視点も取り入れて、柔軟な発想で企画を進められたおかげです。今回のイベント開催を通して、「物流施設」という不動産商品の定義を変えていける可能性を感じました。

*2 ZEB認証:ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは建物で消費するエネルギーを省エネと創エネによって正味(ネット)でゼロにすることを目指した建物のこと。BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価にて、BEI(基準一次エネルギー消費量に対する設計一次エネルギー消費量の割合)の数値および再生可能エネルギー利用の有無に応じて、「ZEB」「Nearly ZEB」「ZEB Ready」といったランク別に第三者認証が得られる。
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── イベントを企画する上で、苦労したことはありましたか?

:見学の楽しさと安全性の両立には苦労しました。安全面に配慮して設計されているとはいえ、物流施設の構造は、やはり商業施設とは異なります。「一般の方が入ると危ない場所はないか?」「お子様が走り出したくなるかもしれないが、その際どうすべきか?」など、さまざまな視点から来場者の安全方策を検討しました。 

また今回のイベントでは、多方面の関係者を巻き込む必要もありました。社内でも、広報担当の方など、たくさんの方にご協力いただきました。当社の物流施設では前例のない企画だったので、調整が大変な場面もありましたが、その分やりがいも非常に大きかったです。

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ゆっくり過ごすことができる「MFLP海老名Ⅰ」のスカイデッキ

── 今後もこういった地域連携の取り組みを計画されているのでしょうか。

:まだはっきりとは決まっていないのですが、地域の防災に貢献できるような活動を現在検討中です。今回のイベントでも、ステージイベントやサッカー教室と組み合わせた防災講習会を開催し、ご好評をいただきました。たとえば今後も定期的に小学生に災害時の緊急対応についてレクチャーするのも良いかもしれませんね。ほかに、行政との連携も積極的に検討していきたいと考えています。

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「MFLP海老名Ⅰ」で行われた地域住民向けイベントの様子

── ロジスティクス事業全般において、今後目指すところを教えてください。 

:ECの発展で、日本の物流業界はまだまだ成長を続けるでしょう。当社としても、物流施設をいっそう充実させ、業界に、ひいては社会に貢献していきたいと考えています。チームで共に新しいアイデアを出し合い、「モノを届けるため」だけでなく、「地域の人々のため」にもなるような取り組みを続けていきたいです。

そして、物流施設そのもののあり方も、引き続き模索したいと思っています。たとえば海外には、物流施設の中がショッピングモールになっているケースもあります。日本でも、既存の「物流」の枠組みを越えた、新しいロジスティクス施設が増えることを夢見ています。

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三井不動産グループでは、ロゴマークの「&」に象徴される「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、グループビジョンに「&EARTH」を掲げています。

街づくりを通して、人と地球がともに豊かになる社会に向けた取り組みを「三井不動産サステナブルSTORY」としてお知らせしています。

今回は、三井不動産が手掛けるロジスティクス事業を特集。持続可能で豊かな街づくりに向けたロジスティクス本部の取り組みに関する社員インタビューを紹介しました。三井不動産のロジスティクス本部では、常に未来を見据えながら、人々の暮らしに貢献できる物流のあり方を追求しています。