保育園に入れて時短が取れれば何とかやってこられた保育園時代を経て、次に現れるのが「小1の壁」。学童保育に入れたとしても、次に問題になるのが長期休暇。お弁当作りなど親の負荷が上がるだけでなく、毎日学童で過ごしているうちにストレスが溜まってしまう子どももいるようです。そこで、三菱商事は2015年から長期休暇中に学童保育で子どもを預かるサービスを開始しました。今回は、三菱商事の子育て支援策に注目します。
2015年から「MC学童」を開始
2015年4月からスタートした三菱商事の「女性活躍推進パッケージ」第1弾のうち、特に大きな取り組みとして各所から注目されたのが「MC学童」です。これは、本社勤務の社員の子どもを対象に、夏休みなどの長期休暇中だけ提携先の学童保育で預かるという制度。朝は親子一緒に本社に通勤し、集合した後、子どもたちはバスで施設に移動します。午前中は勉強をし、昼食後は英語や水泳といったプログラムを受講。夕方になると、再びバスに乗って本社に戻り、親と合流後、解散という流れになるようです。利用料金は一週間2万円が目安。一般の学童保育と比べてやや割高な印象ですが、子どものいる社員同士の交流が生まれるなど利用者からは好評のようです。
三菱商事のその他の育児支援策は？
三菱商事の社員・元社員によると、福利厚生全般への納得度が75点、出産・育児支援制度の浸透度も78％といずれも非常に高い数字になっています。それでは、出産・育児支援制度についての社員・元社員のクチコミにはどのようなものがあるのでしょうか。
■三菱商事の社員の声はこちら
［20代 / 女性 / 元社員(非正社員) / 企画・事務・管理系］
【女性の働きやすさ】男女平等で、産休育休の制度は整い、使用実績もあり、ママさんで活躍されている方も多いです。
［50代 / 男性 / 元社員(非正社員) / IT系エンジニア］
【子育て支援制度について】子ども手当や育児休暇など、子育て支援の制度はある。内容は不明(育児関連の制度は無関係)。
［40代 / 男性 / 現社員(正社員) / 企画・事務・管理系］
多様な休暇制度があります。母性保護の為、様々な休暇制度があります。育児のための支援が強化されており入学式、卒業式、授業参観などでも休暇取得が可能です。男性でも育児休暇が取れます。ボランティア休暇もあり東北復興を支援しています。
クチコミを見ると、男性社員にもしっかりと育児支援制度が伝わっていることがわかりますね。社内には、育休中の社員の仕事復帰をサポートし、保育施設等の情報提供・案内を行う「MC育児コンシェルジュ」を設置。オフィス近隣の託児所の常時保育枠の確保だけでなく、病児保育先も確保してくれるなど、手厚いサポート体制が整っています。時差通勤やフレックスタイム制度は小学校6年生まで利用可能。さらに、入園・入学式や、卒園・卒業式などの行事に参加するための「子の学校行事休暇」制度も2015年度からスタートさせています。制度づくりだけでなく、多様な働き方を需要できる風土づくりや理解促進に向けての働きかけも行っており、2015年4月には改定版「育児支援ハンドブック」を全社員に配布したそうです。
管理職に占める女性比率10％以上を目標にキャリアアップを支援
企業分析・研究レポートによると、「女性の管理職が比較的多い」と答えた社員・元社員は全体の25％に止まりました。しかし、現在、三菱商事では女性の管理職比率10％以上を目標に、女性のキャリアアップを支援していく計画です。まず、総合職における女性比率を向上させ、各部門に「女性キャリアアップ担当」を設置。各部門で女性活躍に関する課題を分析し、キャリアサポートに向けた施策を検討するという取り組みを計画しています。
既に開始された両立支援策の効果もあり、2009年度に約3.1％だった女性管理職比率は、2016年現在8.7％にまで上昇しています。社員・元社員のコメントには「正社員、また総合職の方にはとても良い会社だと思う。女性へのキャリアアップ制度も充実している」（20代/女性/元非正社員/企画・事務・管理系）というものもありました。今後、さらに女性が活躍してくことが期待できます。
いかがでしたか？ 今回は、三菱商事の「MC学童」を中心に、女性活躍支援策に注目しました。カイシャの評判には、そのほか年収、教育制度など社員全体に関わるクチコミが満載です。こちらからチェックしてみてくださいね。
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