三菱商事は9月15日、コンビニエンスストア3位のローソンを子会社化することで最終調整に入った。TOB(株式公開買い付け)を通じて、1500億円前後を投じ現在33%の持ち株比率を過半数に高める。週内にも正式決定する。産経ニュースなどが報じた。
三菱商事が持つ海外の食品調達力や店舗開発ノウハウ、電力小売りなどの機能を総動員する。収益基盤の強化で、コンビニの上位2社を追撃すると同時に海外展開を加速する。
三菱商事は資源価格の低迷で今年3月期の連結決算で創業以来初の最終赤字に転落し、資源以外の非資源強化を急いでいる。中でもグループ戦略強化の一環で子会社の経営権を取得し、経営への関与を高める戦略を打ち出している。
(三菱商事がローソンに出資拡大し子会社化 1500億円投じてコンビニ2社追撃へ - 産経ニュースより 2016/09/15 09:15)
コンビニ業界は首位のセブン-イレブン・ジャパンが独走。ローソンは、ファミリーマートとサークルK、そしてサンクスを傘下に持つ「ユニー・ファミリーマートホールディングス」に抜かれ、店舗数でコンビニ業界3位となり、競争力の強化が課題になっている。
三菱商事は15日、ローソンの子会社化について「検討しているが決定していない」とのコメントを発表。ローソンも「三菱商事から子会社化の提案があり、現在検討中」と発表した。
▼画像集が開きます▼
【※】スライドショーが表示されない場合は、こちらへ。