真似することが最大の賛辞だとしたら、今ごろ、偉大な画家エドガー・ドガは墓の中で赤面しているだろう。
なぜかというと、アメリカン・バレー・シアターのプリンシパル(首席)ダンサー、ミスティ・コープランドが、フランス印象派の画家ドガの最も有名な作品を雑誌「ハーパーズ・バザー」3月号で、驚くほど美しく再現したのだ。
この世界的なダンサーを捉えたのは、写真家ケン・ブローワーとデボラ・オリー。 パリ・オペラ座バレエ団の踊り子を描いたドガの作品によく似ている。 コープランドは、バレンチノ、アレキサンダーマックイーンなどのドレスをまとって優雅なポーズを決めている。文字通り、絵画や彫刻から抜け出てきたようだ。
コープランドは、ヴァレンティノのドレスを着て、ドガの「スター」を美しく再現した。
これらの写真シリーズは、ニューヨークの現代美術館での新しい展覧会「エドガー・ドガ:奇妙な新しい美」のオープニングを記念して生まれたものだ。
コープランドは、自然にポーズを取っているように見えるが、33歳の天才にとっては、かなりの挑戦だったようだ。
「面白いことに、撮影の間、自分の体でいつものように自由にポーズをとることができませんでした」と、コープランドは「ハーパース・バザー」に語った。
「ドガの作り出したものを再現することは、本当に難しかったです。細部の描くだけでなく、彼がいかにして見る人が“動き”を感じるように描いているかに驚きました。それは、私自身もダンスにおいて、とても美しく難しいと考えていることです。たとえ、完璧を目指して懸命に努力していても、見る人には、描いた線が永遠に続くような、動きが止まらないような、幻想を抱いてほしいのです」
さらに多くの素晴らしい写真と、撮影の舞台裏映像を紹介しよう。
アレキサンダーマックイーンのドレスでドガの「14歳の幼い踊り子」としてのコープランド。
キャロライナヘレラのトップとスカートを来た、ドガの「踊り子」に扮するコープランド。
ドガの「羽ばたく踊り子(緑の衣装の踊り子)」のポーズを決めるコープランド。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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