私は今年の夏、様々なイベントに参加させていただいた。
LGBTに関するイベント(違いを認め尊重しあう"ちらしずし"みたいな社会へ)を主催したり、LGBT当事者の1人として登壇してお話ししたり、メディアから取材を受けたりもした。
- 活動を通してわかったこと
そういった活動の中で、
「LGBTは知っているし理解したいと思っているけれど、どこで出会えるのかわからない」
「LGBTが身近にいると実感しづらく、出会った時にどうしていいかわからない」
と言った声を多く聞いた。
また、イベントを通じて知り合い親しくなった方(LGBTではない方)から、
「LGBTは自分とは全然違う存在だと思っていたけれど、親しくなってみて、"普通の友人"の一人と感じるようになった。」
「はじめは"自分とは違うLGBTの人だから"って距離を取っていたけれど、そんな距離を取る必要はなかったと気づけた。」
という風に言われることもあった。
- LGBT当事者にはどう接するべきか
カミングアウトの多くは、信頼している相手だからこそ、これからも親しい関係を保って欲しいからこそ、行われているとも言われている。
また、その人が周りにカミングアウトしているかどうかを踏まえて、アウティング(本人の同意なく周りの人にセクシュアリティを教えてしまうこと)をしないよう配慮することも必要だ。
ただ、カミングアウトしていない状況では出来る配慮も限られてくるだろうし、何より、何と声をかけたら良いのかわからない場も出てくるだろう。
- "LGBT"は"謎の生物"ではない
しかし、実際自分の住んでいる地域でLGBT当事者の方たちと出会えて、"LGBT"という"自分とは違う謎の生物"ではなく、当たり前に共存している"自分と同じ人間"なんだ、と体感することができた。
- この夏の出会いから感じたこと
この夏の様々な活動を通して、「LGBTを知りたい」という学生にもたくさん出会ってきた。
「いろんな生き方を知りたい」「LGBTを理解してくれる人に出会いたい」というLGBT当事者の学生にもたくさん出会ってきた。
その中で私が1番感じたのは、「LGBTに限らず誰もが何かマイノリティ(少数者)だと感じる要素を持っているのではないか。」ということだ。
そして、「互いの個性を尊重し合える人たちが集まれば、ネガティヴに捉えがちなマイノリティ(少数者)な要素をポジティブに捉えるきっかけになるのではないか」と考えた。
マイノリティは少数者であるが、必ずしも弱者ではないし、決してネガティブな要素ではない。
もちろん、日本社会においてマイノリティであることがネガティブな要素になりやすいのは否定しない。
だからこそ、ポジティブに捉えるきっかけが重要だと感じている。
そこで私は「互いの個性を尊重し合える場を作ろう!」と思い立った。
大人であれば、参加できるイベントは様々にあるが、学生(特に高校生以下)が参加できるイベントはあまりない。
しかしLGBT当事者の多くは学生時代に「自分はどんな生き方をしていけば良いのか」という悩みにぶつかると言われている。
互いの個性を尊重し合える場があれば、そんな学生たちの悩みを解決する手助けが出来るのではないだろうか。
そう考え、私はサークルを作ることにした。
- 名前は『名古屋あおぞら部』
みんな持っている個性は違うけれど、同じ青空の下で暮らしている。
そして、学生にとっての部活動のように、気軽に集まって、楽しい時間を過ごせる空間を作りたい。
そう思って名付けた。
話したいことだけ話せばいい。
参加したい時だけ参加すればいい。
LGBT当事者も、LGBTを知りたいと思っている人も、マイノリティを抱えている人も。
バラバラの境遇の人たちが集まって、のんびりお菓子を食べながら、ゆっくり語り合う。
そんな空間になっていけたら嬉しい。
1人でも多くの方のご参加をお待ちしています。
名古屋あおぞら部
日時:初回10月23日(日) 14時~17時(途中入退室OK)
場所:矢田コミュニティセンター
愛知県名古屋市東区矢田南4丁目5番26号
(地下鉄ナゴヤドーム前矢田駅から徒歩2分)
参加費:300円(会場レンタル費+お菓子代)