みんなの党新代表、浅尾慶一郎氏選出へ 無投票の見込み

化粧品大手会長からの巨額借り入れ問題で、みんなの党の渡辺喜美前代表が引責辞任したのを受け、同党の浅尾慶一郎幹事長(50)は9日、11日の党代表選に立候補する意向を表明した。
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時事通信社

みんな新代表、浅尾氏選出へ 無投票の見込み

化粧品大手会長からの巨額借り入れ問題で、みんなの党の渡辺喜美前代表が引責辞任したのを受け、同党の浅尾慶一郎幹事長(50)は9日、11日の党代表選に立候補する意向を表明した。ほかに有力な候補はおらず、無投票で浅尾氏の選出が決まる見通しだ。

 中島克仁、杉本和巳両衆院議員が9日夕、国会内の浅尾氏の事務所を訪問。「原点に立ち返り、一致結束して反転攻勢に出直さなければならない」として、代表選立候補を要請する文書を手渡した。この後、浅尾氏は記者団に「しがらみなく改革する党の姿勢に賛同する有権者の気持ちをしっかりと実現し、信頼回復する」と決意を語った。10日に記者会見を開き、立候補を正式表明する。

 代表選には、1年生議員の間で松沢成文参院議員を推す動きもあった。複数の候補が立てば、2009年8月の結党以来初の投票による代表選だったが、松沢氏は9日夜、国会内で記者団に「代表選で分裂含みになるのが良くないという声が多かった」と述べ、出馬を断念すると明かした。

 浅尾氏は衆院神奈川4区選出で、現在2期目。民主党参院議員を経て、渡辺氏や、江田憲司衆院議員ら5人でみんなの党を結成した。派手なパフォーマンスを好んだ渡辺氏とは対照的に、手堅い実務能力や政策通として知られる。

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(朝日新聞社提供)

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