ミドルの転職 編集長の岡田です。
6月中盤、企業の決算が発表される時期になると毎年楽しみに各社の資料を眺めるのですが、ついつい注目してしまうのが海外市場での業績。国内市場が成熟する中、海外に活路を見出す国内企業は資料にも元気がある気がします。
事実、海外市場での求人も増えているようで、先日発表した転職コンサルタントへの調査では、約90%のコンサルタントが「海外市場を対象にしたミドル人材の募集は増加」と予測する結果が出ています。では、国内ミドルを熱望する国はどこが多いのでしょうか?ミドル人材の採用ニーズが高い国ランキングをご紹介します。
ミドル人材の採用ニーズが高い国ランキング。1位はベトナム。
Q: 昨年に比べて、2017年度にミドル人材を対象とした求人募集が増えると予測される国・地域を教えてください。
転職コンサルタントが予測した、2017年にミドル人材の採用ニーズが増える国ランキング。1位は「ベトナム」60%。続いて「インドネシア・フィリピン」44%、そして3位が「タイ」40%となっています。市場が拡大していて、ビジネスチャンスが広がっていることが要因。やはり勢いのある国ばかりですね。4位のシンガポールも含めて東南アジア勢が、中国・インドの順位を上回る結果になりました。
海外市場で求められる職種と、その理由とは?
Q: 選ばれた国・地域で、ミドル人材を対象とした求人募集が増えると予測される「職種」を教えてください。
各国での募集職種で多いのは、圧倒的に「営業系」、「経営・経営企画・事業企画系」が挙げられています。その理由とは? 転職コンサルタントに聞きました。
経営を任せられる、あるいは現地市場を開拓・拡大する戦略をたて、実行の先頭に立てるという立場のニーズが中心となっている。
ビジネスを拡大するのには、営業が必要。国内市場の縮小化に伴い、海外市場開拓が必須。
事業企画においても、海外事業管理も含め、拠点立ち上げなどの経験を持つ人材の確保に企業が乗り出している。
海外市場開拓と周辺国でのモノづくりから、 事業計画、生産地開拓の求人が増える。
「営業系」、「経営・経営企画・事業企画系」の経験者で、海外で働きたいと考えるミドルにとっては好機と言って良さそうです。ぜひ参考にしてください。
それでは。
[今回のレポートに使用した調査結果の詳細はこちら]
アンケート実施期間 : 2017年2月23日 ~ 2017年3月2日 / 有効回答数 : 116名
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