川島道行さんが死去 妻の須藤理彩さん「もがきながらも懸命に音を奏で続けた」【ブンブンサテライツ】

2人組ロックバンド「BOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)」のボーカル、川島道行さんが10月9日、脳腫瘍のため死去した。
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EPA時事

2人組ロックバンド「BOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)」のボーカル、川島道行さんが10月9日、脳腫瘍のため死去した。47歳だった。バンドの公式サイトが発表した。

「ブンブンサテライツ」は川島さんが脳腫瘍による麻痺などの後遺症で音楽活動を続けるのが困難となったため、6月以降はバンド活動を停止していた。

川島さんの死去を受けて妻の女優・須藤理彩さん(40)と、「ブンブンサテライツ」の相方である中野雅之さん(44)が川島さんを偲ぶ追悼コメントを発表している。

■妻の須藤理彩さんのコメント

10月9日早朝、5時12分。大雨の降る中、まるで歌い出すかのごとく大きくブレスをとり、川島道行は永遠の眠りにつきました。

川島道行を応援して下さったファンの皆様、支えて下さった皆様、川島の人生をより豊かなものにして下さり心より感謝申し上げます。

お父さん、お母さんの息子である『川島道行』、私の愛する夫で、娘達にとって優しくてカッコいいパパの『川島道行』、そして・・・ミュージシャン、ブンブンサテライツの『川島道行』。短い人生ではありましたが、一度きりの人生でこんなにもたくさんの人生を生き、そしてそれぞれでかけがえのないものをしっかり残してくれました。

どうか皆様にとっての『川島道行』をずっと忘れずに、そして彼の残したものをこれからも大切にして頂けたらと思います。

運命を受け入れ、もがきながらも懸命に音を奏で続け生き抜いた川島道行を、誇りに思います。

■「ブンブンサテライツ」ベースの中野雅之さんのコメント

10月9日午前5時12分、BOOM BOOM SATELLITESのボーカリスト川島 道行が旅立ちました。

ようやく不自由な身体から解放されて、今頃は世界中を飛び回っているのではないかと想像しています。悲劇ではなく人生のゴールとハッピーエンドを手に入れた瞬間でした。

今迄沢山のファンに愛され、歩んでこれた川島道行とBOOM BOOM SATELLITESは本当に幸せ者です。川島道行に代わって改めてファンの皆様、今迄携わって頂いた関係者の皆様に感謝の意を伝えます。

「今迄支えてくれてありがとう。これからも僕たちが創った音楽を、共に過ごした時間と記憶を大切に、力強く生きていってください。」

「そして、最後に一言だけ言わせてください。ブンブンサテライツでした!!」

■ブンブンサテライツとは?

BOOM BOOM SATELLITESは、デジタル・ロックを基本とした音楽スタイルで知られ、1997年にベルギーのR&Sレコードから出したシングル「4 A MOMENT OF SILENCE」でデビューした。

スポニチによると、映画「アップルシード」、アニメ「機動戦士ガンダムUC」、「ニンジャスレイヤー」などの主題歌を担当した。ヨーロッパをはじめ海外でも高い評価を得ている。

川島さんは須藤理彩さんと2006年に結婚。2人の子どもがいる。1997年に初期の脳腫瘍が見つかり、これまでに3度の手術を受けた。2015年11月には川島さんの体調不良のため、大阪公演と東京公演を中止していた。