約120年にわたり作者不明だった2体の銅像が、イタリア・ルネサンス期を代表する芸術家ミケランジェロの作品である可能性があることがわかった。ミケランジェロの彫刻作品は、現在では大理石の物しか残っておらず、銅像が現存していれば世界で唯一のものになる。イギリスのケンブリッジ大学などの研究チームが、2月2日に発表した。
47NEWSによると、2体はいずれもヒョウにまたがって片腕を上げた裸の男性の像で、高さ93センチ。19世紀にはミケランジェロの作品とされたこともあったが、署名や記録がなかったことから作者不明の状態となっていた。
しかし、ケンブリッジ大学のポール・ジョアニデス教授は2014年、ミケランジェロの弟子が研究していた作品スケッチの1枚が、2体のうち一方の像と一致することに気付いた。像を分析したところ、ミケランジェロの手法で制作されていることが分かり、X線検査でおよその年代も確認されたという。
このヒョウにまたがる男性像2体は、ケンブリッジ大学のフィッツウィリアム美術館に2月3日から8月まで展示される。調査は現在も継続されており、最終結果は7月に発表される予定という。
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