マイケル・ムーア監督、シリア難民に自宅を開放する 難民受け入れに反対する州知事に対抗

映画監督で政治活動家のマイケル・ムーア監督は、彼の故郷・ミシガン州の知事リック・スナイダー氏(共和党)がシリア難民の同州への移住の禁止を誓っていることに対して怒りを表明した。
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NEW YORK, NY - NOVEMBER 13: Michael Moore visits at SiriusXM Studios on November 13, 2015 in New York City. (Photo by Robin Marchant/Getty Images)
Robin Marchant via Getty Images

映画監督で政治活動家のマイケル・ムーア氏は、彼の故郷・ミシガン州の知事リック・スナイダー氏(共和党)がシリア難民の同州への移住の禁止を誓っていることに対して怒りを表明した。11月27日、ムーア氏は自身のアパートを難民に対して開放すると発表し、国内の他の人々に対しても、同じく難民を受け入れるよう呼びかけるウェブサイトを立ち上げた。

「我々の州ミシガンでシリア難民の受け入れを拒否するというあなたの宣誓に反対して、ミシガン州トラバースシティにある自宅をシリア難民に提供するつもりだ」と、ムーア氏はスナイダー州知事に対する公開状で述べている。

「スナイダー州知事、私はあなたの心無い、反クリスチャン的な行いに失望した」と、彼は続けた。「あなたがしたことは反米だ」。

スナイダー氏は、自分の州にシリア難民が定住することを拒否すると宣誓している20名を超える州知事の内の1人だ。彼らは現在行われている難民審査プロセスは十分に厳しくないと指摘し、テロリストらがシステムを悪用する危険性があると主張する。

しかし、実際には知事は難民を州から除外する権限はない。難民を受け入れる権限は連邦政府のみにあり、亡命を求める者に対するプロセスは既にかなり厳重だ。オバマ政権は今年度だけで1万人のシリア難民を受け入れる計画で、その全てが通常18カ月から24カ月という長い審査を受けることになる。

スナイダー氏の広報担当はコメントの要求にすぐ応えなかった。

手紙の他に、ムーア氏はハッシュタグ「#MyHomeIsOpen(私の家は開いている)」を作り、自宅に難民を受け入れられる人が、自宅を登録できるウェブサイトを立ち上げた。12月4日現在で、既に1700を超える家がサイトに登録されている。

「貸せそうな部屋がある人全てに頼んでいます。シリアやイラク難民がアメリカで落ち着く間の6カ月から1年間、彼らに貸せる、自宅の空いた部屋、空いたアパート、コテージ、その他何でも大歓迎です」と彼は言った。

ムーア氏は彼の65平方メートルのアパートを無料で貸し出せるということを国務長官のジョン・ケリー氏に連絡し、シリア人の男女が同アパートに住むことになったという。「そんなに素晴らしい部屋ではないですが、ケーブル、Wi-Fi、それから新しい食洗器があります。なにより私の住む階には難民を嫌う人はいません」と彼は言った。

彼のウェブサイトを通じて援助をする登録をした人々に対して、ムーア氏は彼らの名前などの個人情報は保護され、オバマ政権が監督する難民受け入れ代理機関にのみ公開されると話した。一般的には、難民が国に到着した際、代理機関は彼らが個人的につながりを持っている場所に彼らを配置しようとする。しかし、彼らにつてが全くない場合は、国内のどこにでも配置される可能性がある。各難民は約12万円の給付金をもらい、地元組織が彼らの到着に先がけ、適したアパートを用意する

「これこそがまさに『アメリカ流』として今後も存在してほしいものです」とムーア氏は語った。「私の家族は1800年代にアイルランドからここに来ました。彼らに取ってそれがどんなものだったか、私は知っています。150年たった今、新しい移民の家族のために同じことができる機会に私が恵まれたことを光栄に思います。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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