20歳の女子大生が国会議員に マリ・ブラックさんてどんな人?【イギリス総選挙】

イギリス議会に20歳の女性国会議員が誕生する。過去350年間で最年少。現役女子大生のマリ・ブラックさんとはどのような人なのか。
|
Open Image Modal
PAISLEY, SCOTLAND - APRIL 29: Mhairi Black, the twenty year old SNP candidate is the youngest person standing in the General Election she is going head to head with Labours Douglas Alexander in Paisley and Renfrewshire South on April 29, 2015 in Paisley, Scotland. According to recent polls she there is a strong possibility that she is about to take the seat from Douglas Alexander in what should be one of Labours safest constituencies. (Photo by Jeff J Mitchell/Getty Images)
Jeff J Mitchell via Getty Images

イギリス議会に20歳の女性国会議員が誕生する――。

5月7日に投開票が行われたイギリス総選挙。スコットランド南西部のペイズリー・レンフルシャーサウス選挙区では、スコットランド独立党(SNP)の新人マリ・ブラックさん(20)が当選した。10年にわたって議席を持っていた労働党のダグラス・アレグザンダー氏に、6000票の大差をつけた

イギリスでは2006年に法改正され、被選挙権が21歳から18歳に引き下げられた。ブラックさんの当選で、過去350年間で最年少となる下院議員が誕生することになる。

ブラックさんはスコットランドにあるグラスゴー大学で政治を専攻している。幼い頃から政治に関心があり、イラク戦争への反対運動などに参加してきたという。

サッカーのスコティッシュリーグに属するパーティック・シッスルの熱烈なファンで、自身も小学生時代からサッカーチームに所属。楽器を演奏することが好きだという。立候補する前は、ピザ屋でアルバイトしていた

立候補のきっかけは、2014年9月に行われたスコットランド独立の独立を問う国民投票の際に、様々な場所で演説を行ったり、貧困な地域を目にしたりした経験だった。当初は立候補する予定はなかったが、多くの人が立候補を薦めた

ブラックさんと握手した事があるという有権者の一人は、「マリは、労働者なまりで話すことをためらいません。それに、とても知的で、自分が何を話しているかわかっています。彼女は決してロボットではありません。それが何を意味するかを考えずに統計数値を繰り返すようなことはしません」と話した。

ブラックさんが4月にBBCの討論番組に出演した際の動画を紹介しよう。この番組には18〜24歳の若者100人が参加し、政治について議論した。動画ではブラックさんが、冷静かつ論理的に、参加者に話しかけていることがわかる。

【ハフィントンポスト日本版2周年イベント開催】

未来のつくりかた――ダイバーシティの先へ 2015年5月16日(土)14:00開始

グローバル人材、アジアの女性、子育てしやすい国、これからの働きかた――。小室淑恵さんや瀬谷ルミ子さんら有識者のほか、アジア各国版の編集主幹と「多様性」についてディスカッションします。 詳細は、こちらから

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています