東京の気温などを観測している地点が、2日、大手町から北の丸公園へ移転。東京の観測地点の移転は東京オリンピックの年以来50年ぶりです。これまでより冬日が増えそう。
テレビの気象情報などで
「東京の最低気温は、●度▲分まで下がりました」というコメントを聞きますよね。
どこで観測しているか、ご存知でしたか?
今までは
『千代田区大手町の気象庁本庁舎の構内』で観測した気温などが
東京の観測値として使われていましたが、
東京の気象観測地点が、50年ぶりにお引越しをしたのです。
(東京での気象観測は、1875年に開始されましたが、過去3回、観測場所が移動しています。
大手町での観測は、1964年~続けられてきました。)
理由は、気象庁本庁舎の移転計画のため。
移転する要素は、気温だけでなく、相対湿度、気圧、降水量、積雪の深さなどです。
新しい観測地点は、『北の丸公園』。
上記の写真の所です。
今までよりも、直線距離で約900メートル離れていて、
周辺の緑地や建築物の状況など、環境も違ってきます。
東京 熱帯夜が減って、冬日が増える
このため、これまでとは、気温の傾向も変わりそう。
最高気温は、ほとんど変わらないのですが、
最低気温は、これまでより約1度4分低くなります。
平成25年度の数字で比べると、
夏は、熱帯夜(日最低気温が25度以上)が減少して(39日⇒22日)、
冬は、冬日(日最低気温が0度未満)は増加します(6日⇒21日)。
これまでよりも、東京が冷える印象になりそうですね。
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気象予報士
福島県会津生まれ。
東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。
ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。
フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。
『OAに強い気象予報士』として
テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや
NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、
フジテレビで気象の解説をしたり、
文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。
現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、
新聞の天気概況も担当しています。
「どう伝えるか」ではなく
「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら
日々の天気を伝えている私が、
『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。