ドイツ政府が、メルケル首相の携帯電話での通話が、アメリカの情報機関に傍受されていた可能性があるとの声明を発表した。メルケル首相は、オバマ大統領に電話し説明を求めたという。朝日新聞デジタルが報じた。
独政府のザイベルト報道官が発表したもので、声明で「ドイツ政府は、メルケル首相の携帯電話が米情報機関に監視されている可能性があるとの情報を得て、即座に米政府に照会し、全面的な解明を求めた」と明らかにした。
(朝日新聞デジタル「米情報機関、メルケル独首相の携帯電話も盗聴か」より 2013/10/24 12:18)
ドイツの有力な週刊誌「シュピーゲル」(電子版)によれば、数年に渡りメルケル首相の私用電話を盗聴していた可能性があるという。
独誌シュピーゲル(電子版)によれば、盗聴はメルケル首相の私用の携帯電話に対し数年にわたり行われていた可能性がある。独情報機関の調査の結果、独政府は米側に説明を求めるに十分な疑いがあると判断した。
(MSN産経ニュース「メルケル首相の携帯まで盗聴か 独政府声明に米側「傍受していない」」より 2013/10/24 09:06)
メルケル首相が「信頼を破る行為で、重大な結果を招くことになる」と抗議したのに対し、オバマ大統領は傍受の事実を否定したという。
アメリカ、ホワイトハウスのカーニー報道官によりますと、オバマ大統領は23日、メルケル首相との電話での会談で「メルケル首相の通信は傍受していないし、今後も行わない」と伝え、疑惑を否定したということです。
(NHKニュース「米情報機関 独首相の携帯傍受の疑い」より 2013/10/24 06:34)
ドイツ政府は、ドイツのウェスターウェレ外相は、アメリカ大使を呼び出すなど、引き続きアメリカに説明を求めている。
なお、菅官房長官は24日午後の会見で、安倍首相の携帯が傍受されている可能性について「全く問題ない」との認識をしめし、以下のように対応していると述べた。
菅官房長官は、「アメリカ政府に事実確認することは考えていないが、かつてアメリカの情報機関が外国政府高官の通話記録を収集していたと報道があったことについては外交ルートを通じてアメリカ政府に確認を求めていて、しっかり対応している」と述べました。
(NHKニュース「傍受問題 「首相携帯は問題ない」」より 2013/10/24 13:22)
アメリカでは、これまでにも米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデンが、米国家安全保障局(NSA)の個人情報の監視を暴露。23日にも、メキシコ大統領府の電子メールシステムにアメリカ当局が侵入していたと報道され、メキシコ外務省が強く非難する声明を発表していた。
※アメリカの情報機関によるメルケル首相の通話を傍受していた疑惑がわかりました。あなたはどう思いますか? ご意見お聞かせください。
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