小学校の音楽の授業で習う鍵盤ハーモニカが、大人の間で脚光を浴びていると産経新聞が報じている。記事によると、鍵盤ハーモニカを製造する静岡県浜松市の鈴木楽器製作所について、下記のように書かれている。
販売数の伸び悩みに危機感を持つ鈴木楽器は利用者のターゲットとして大人を意識し、平成11年、従来機種より5鍵盤多く音域が広がった37鍵盤の機種を発売。20年には、マイクを内蔵し、アンプにつなげて音を拡張することができる機種など複数機種を発売している。
(産経新聞 2013.5.4 18:00)
確かに、YouTubeで鍵盤ハーモニカを検索すると、子供の演奏よりも大人による演奏の動画がヒットする。中には、2本の鍵盤ハーモニカを同時に演奏する「二本吹き」や、一人でギターと鍵盤ハーモニカを同時に演奏する動画なども投稿されている。
鈴木楽器製作所ではかつて、鍵盤ハーモニカに似た「アンデス25F」という楽器も制作していた。こちらは、鍵盤ハーモニカを三角形にしたような外形を持つが、奏でる音はまるで異なり、リコーダーのような音色だ。再販を希望する声が多く、復刻版も登場している。
抑えている指がわかりやすいため、指導しやすいとの理由もあり、音楽教育に広く使われてきた鍵盤ハーモニカだが、卒業したら押し入れに眠ったままという人もいるのではないだろうか。鍵盤ハーモニカは、電気を使わずエコな楽器。折角の機会に、改めて弾いてみるのはいかがだろうか。
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