ドナルド・トランプ氏が2017年1月にアメリカ大統領に就任する際、妻・メラニア夫人と10歳の息子バロン君は、ホワイトハウスに住まないことがわかった。ニューヨークにあるトランプタワーに住み続け、バロン君は在籍する学校に通い続けるという。11月20日、ニューヨークポストなどが報じた。
トランプ氏の関係者はニューヨーク・ポストに対し、メラニア夫人は必要に応じて、自宅からホワイトハウスに通うことになるなどとコメント。マクラッチー紙によると、トランプ氏自身も記者に、妻子がホワイトハウスに移ることについて「本当にすぐだ。彼の学校が終われば」などと話したという。
ホワイトハウスに住まなかったファーストレディはほとんどいない。初代大統領のジョージ・ワシントンの妻マーサはホワイトハウスが建設中だったという理由で、また、第9代大統領のウィリアム・ヘンリー・ハリソンの妻アンナは、夫が大統領宣誓からわずか1カ月後に死亡したという理由で、ホワイトハウスに住まなかった。
トランプタワーが「ニューヨークのホワイトハウスになる」
メラニア夫人らがトランプタワーで暮らし続けることについて、セキュリティ面を心配する声も出ている。
ニューヨーク市警は18日、トランプ氏が住むトランプタワーは今やテロの対象になり得るとして、警備の必要性があるとの認識を示した。
アメリカ陸軍の特殊部隊(デルタフォース)出身で現在は警備会社タイガースワンを経営するジム・リース氏は、「変質者が近寄ったり、自動車爆弾を爆発させたりしないよう、警備が(トランプタワーの)周辺全域を封鎖しなければならなくなる」などとコメント。トランプタワーが「ニューヨークのホワイトハウスになるだろう」などと話した。
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