メガマウスはネズミではない。サメである(画像)

2015年1月末、フィリピンの浜辺に深海に棲む幻のサメ「メガマウス」が漂着した。
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時事通信社

2015年1月末、フィリピンの浜辺に深海に棲む幻のサメ「メガマウス」が漂着した。科学者たちは、奇妙な海の生き物を間近で目にする機会に恵まれた。CBSニュースが報じた。

約4.5メートルあるオスのメガマウス(学名Megachasma pelagios)の死体は、1月28日、アルバイ州とマスバテ州の間の浜辺で漁師たちに発見された。死因はまだわかっていないが、このサメの死体は、新しい光を当てることになるかもしれない。

「メガマウスのことはほとんどわかっていません」。イギリスのサウサンプトン大学で深海ザメを研究するクリストファー・バード博士はワシントン・ポストに語った。「このサメは、1976年になるまで発見されませんでした。その姿がごくまれに見られるのは、漁網に偶然かかったときか、浜に打ち上げられたときぐらいなのです」

メガマウスは全長が最大5メートルに達し、100年ほどの寿命を持つ。ほとんどの時間を深海で過ごし、小さいエビやプランクトン、オキアミなどを餌にして生きる。このサメがメガマウスと呼ばれるのには、もっともな理由がある。ワシントン・ポストによると、その巨大な顎には最多で50もの歯列があるという。歯列の一部はフィルターとしてはたらき、餌を吸い込んで海水を排出する。

2014年、一匹のメガマウスザメが日本の静岡県沖で定置網にかかり、水揚げされた。このサメが発見されて以来、目撃例はたった66件しかない。捕獲された数はさらに少ない。

フィリピンで先月発見されたメガマウスザメの写真は、以下の投稿で見ることができる。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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