国家ぐるみのドーピング問題で、オリンピックへの参加が危ぶまれているロシアを救うことができるのか−−。
ロシアのフィギュアスケート選手・エフゲニア・メドベージェワが、12月5日に開催される国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で演説することが決まった。
この理事会でロシアの平昌(ピョンチャン)冬季五輪参加の可否が決まるため、潔白な選手の存在をアピールする見込みだ。タス通信などが報じた。
ロシア・スケート連盟のアレクサンドル・ゴルシコフ会長が12月3日、「彼女はIOC執行委員会で講演する必要がある」と説明した。
NBCスポーツによると、理事会はIOCの本部のスイス・ローザンヌで開かれ、メドベージェワはフィギアスケート選手で唯一参加する。
ロシアは組織的なドーピング問題をめぐっては、2014年のソチオリンピックに参加した選手の違反が次々と明らかになっている。NHKニュースによると、IOCの調査でこれまでに25人の選手が処分され、ピョンチャンオリンピックへのロシア選手の参加も危ぶまれている。