マクドナルド、初の高級カフェをオープン 新戦略で売上の巻き返しなるか

マクドナルドは、シドニーにある「マックカフェ」の1店舗リニューアルし、「The Corner」という店名に替えた。、小規模ながらも成長を続けている高級カフェ市場への参入を目指すマクドナルドの初めての試みといえる。
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McDonald's

マクドナルドが、街角のおしゃれなカフェと競争することを考え始めたようだ。今のところオーストラリアでは、の話ではあるが。

マクドナルドは、シドニーにある「マックカフェ」の1店舗を2014年12月にリニューアルし、「The Corner」という店名に替えた。

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カフェのロゴはシンプルで落ち着いたデザインで、店内にはエスプレッソマシンが備えられている。高級カフェ市場は、小規模ながらも成長を続けており、The Cornerはこの市場への参入を目指すマクドナルドの初めての試みといえる。

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The Cornerのフードメニューは、マクドナルドの通常店とのメニューとは全く違う。高級な雰囲気のサラダバーやサンドイッチバーがあり、香辛料のチポトレのソースをからめたポークが玄米に乗った料理や、色々な種類の高級感のあるペストリー、ハムとコルビーチーズを挟んだパニーノなどが提供されている。

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The Cornerのカイル・ジャービス店長は、「デイリー・テレグラフ」紙の記事の中で、クォーターパウンダーを求めてこられたお客さまは、とてもがっかりされるかもしれません。通常のマックカフェとの唯一の接点は、私たちがマックカフェであるという点だけで、提供するメニューは、通常のマックカフェのものと全く違うものです」と述べている。

1993年に、オーストラリアでマクドナルドの別ブランドとしてオープンしたマックカフェでは、さまざまな種類のエスプレッソやスムージーを提供しているが、通常は店の一角で運営されていることが多い。The Cornerは、マックカフェをさらに高級志向でおしゃれにしたものだ。

巨大ファストフードチェーンのマクドナルドは最近、開店後1年以上の店舗で売り上げが減少を続けるという問題に直面している。アメリカでは数カ月前から、複雑になりすぎたメニューの簡素化を進めるなど対応を急いでいるが、同社は今回、若い人たちを惹きつけそうな新しいコンセプトを試しているようだ。

このような取り組みをしているのは、マクドナルドだけではない。スターバックスも12月はじめに、コーヒー豆の焙煎所と高級カフェを併設した豪華な店舗「スターバックス・リザーブ:焙煎とテイスティング・ルーム(Roastery and Tasting Room)」をシアトルでオープンした。は、高級志向ではないダンキン・ドーナツとの競争に直面する機会が増えてきたスターバックスは、より高級な「コーヒー通」の集客を目指そうとしているのだ。

また、「ケンタッキー・フライドチキン」などを運営するKFCコーポレーションは2014年、アメリカで高級志向の新しいチキンレストランである「KFC eleven」を登場させた。

タコス料理のファストフードチェーンであるタコベルも2014年8月、高級感のあるタコス料理店「U.S. Taco Co」をカリフォルニア州にオープン。その1カ月後には、ベトナムのサンドイッチであるバインミーを提供する初めての店舗をダラスに2つ開設した。同社は、メキシコ料理のファストフードチェーン、チポトレ・メキシカン・グリルが始めたような、シンプルで効率的なメニューで、ベトナム料理の市場を開拓したいと考えているようだ(タコベルとKFCコーポレーションはともに、ヤム・ブランズ(Yum! Brands, Inc.)の子会社)。

The Cornerをアメリカでの展開する計画があるかどうか、マクドナルドは明らかにしていない。ロイターが報じた調査会社IBISWorldの調査結果によれば、アメリカのコーヒー市場は現在、年間売上高が279億ドル(約3.3兆円)で、2018年までには337億ドル(約4兆円)に拡大する見込みだという。ただしこのデータでは、高級コーヒー店の売り上げは区別されていない。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:佐藤卓、合原弘子/ガリレオ]

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