温泉地で知られる岐阜県下呂市の服部秀洋市長(57)が、公務で訪問した韓国で、女性の接待を求めていたと報じられた。
事の発端は5月13~15日、下呂温泉観光協会の役員と服部市長が、友好提携している韓国中部の大田市にある儒城(ユソン)温泉を訪れ、交流行事やイベント視察などをした。
中日新聞は6月7日、市長が滞在2日目の5月14日深夜、宿泊先のホテルロビーで、スマートフォンの翻訳アプリを使って「若くてきれいな女の子と飲みながら遊べる店」という趣旨の内容を、儒城温泉観光振興協議会の男性に示したと報じた。
男性は困惑して「案内してもよいか」と、下呂温泉観光協会の関係者に電話で相談。下呂温泉の関係者が断ったという。
服部市長は8日、朴煥善(パク・ファンソン)・在名古屋韓国総領事に陳謝した。朝日新聞デジタルによると、市長は9日に会見し、改めて発言を陳謝したが「女性目当て」という報道を否定した。その上で、朝からビールを飲んでいたとも明らかにした。
服部市長はこの日の会見で、5月14日午後10時すぎ、「スナックみたいな店」の紹介を翻訳アプリを使って韓国側に求めたことを明らかにした。「女性目当てということは断じてなかった」と強調したが、「こうした依頼を出したこと自体、軽率だった」と認めた。
その日の朝食では「温泉に入って汗が出たので、小瓶のビールを自分で注文した」とも語った。世界遺産「百済文化圏」の視察などの日程が組まれており、「公務中だという自覚に欠け、強く反省している」と語り、やはり陳謝した。
(韓国温泉地での発言 下呂市長陳謝 :朝日新聞デジタルより 2016年6月10日10時05分)
【UPDATE】2016/06/11 14:55
これに対し、服部市長に同行していた下呂温泉観光協会の滝康洋会長は10日、韓国側から「若い女性のいる店に市長を案内していいだろうか」と相談を受けたことを明らかにし、市長の釈明を否定した。メ~テレによると、観光協会は市長に謝罪文の提出を求め、近く謝罪のため韓国を訪問するとしている。
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