アメリカのトランプ大統領は12月20日、マティス国防長官が2019年2月末で辞任するとTwitterで明らかにした。
トランプ大統領は、マティス氏が国防長官を務めた2年間に大きな進展があったと言い、「同盟国などに軍事的義務を負担させる上でも大きな助けとなった」「ジムの貢献には本当に感謝している」と、マティス氏への思いを述べた。
後任については「近々指名する」としている。
CNNによると、マティス氏の辞表も公開されている。
この中でマティス氏はトランプ氏に対し、「あなたは自分とより近い意見を持つ国防長官を持つ権利があるし、私が辞任することが望ましいと思う」と述べた。
マティス氏とトランプ氏は度々、安全保障政策をめぐって意見の相違が指摘されてきた。
「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ氏に対し、マティス氏は同盟国や国際協調を重視。トランプ氏が12月19日に表明したシリアからのアメリカ軍撤退や、核をめぐるイランとの合意破棄についても反対していた。
これに対し、トランプ氏はCBSの取材に「彼は民主党のような人だ」などと答えた上で、マティス氏が辞任することをほのめかしていた。