松江城、国宝になる。しまねっこも「感無量にゃう」

島根県の松江城天守が、新たに国宝に指定されることになった。特徴は?

島根県の松江城天守が、新たに国宝に指定されることになった。5月15日、文化庁の文化審議会が、下村博文文科相に答申した。文科相の官報告示の手続きを経て、正式に国宝に指定される予定だ。

高さ30メートルの天守は、初代・松江藩主の堀尾(ほりお)吉晴によって慶長16年(1611年)に完成。外観は4重に見えるが、内部は地上5階、地下1階の荘重雄大なつくりになっている。別名「千鳥城」の由来である三角屋根を持ち、「怪談」などで有名な小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、「まさに城そのものが、怪奇なものを寄せ集めてできた竜のようである」と記した

松江城は現存する12の天守のうちの1つだが、これまで国宝に指定されたのは姫路城(兵庫県)、松本城(長野県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)の4つのみ。天守の国宝指定は63年ぶりとなる。

実は松江城は1935年、一度は国宝に指定されていた。戦争の空襲も免れたが、文化財保護法の制定により1950年に重要文化財と改称された。NHKニュースによると、松江市は国宝指定を目指して国に繰り返し陳情を行うなど早くから活動を続けていたという。2012年に5月に、築城時期を記した2枚の祈祷(きとう)札が発見されたが、市はこれを探すために、最高500万円の懸賞金をかけて調査していた。

今回のニュースを受け、Twitterには喜びのコメントがあふれた。

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