1989年に発売され、手の届くスポーツカーとして大成功を収めた初代マツダ「MX-5ミアータ」(日本名:「マツダ ロードスター」)。その開発の歴史は1980年代初期までさかのぼる。当時、米国サイドから初代ロードスターの生産計画に携わった人物、ボブ・ホール氏とディーン・ケイス氏が、マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカで開催された新型MX-5の公開イベントに出席し、ミアータ開発プロジェクトにまつわる思い出を語った。開発の裏話を楽しそうに語る2人の映像をご紹介しよう。
ホール氏はMX-5ミアータの開発にかなり初期の段階から関わっていたという。彼が話してくれた中でとりわけ興味深いのは、初代ミアータ(NA型)のデザインがどのように決まったかという話だ。そもそも、後輪駆動のロードスターという形が最初から決まっていたわけではなく、開発の初期段階では、前輪駆動のクーペやミドシップも検討されていたという。しかも、NAのクラシックなスタイルは、候補として3つのスケッチが描かれた段階では、その中で最も人気がなかったものだったそうだ。
ホール氏の頭の中にはミアータの理想像が詰まっていたが、最終的には"シンプルが一番"という結論に至ったそうだ。また、アイデアを考えつくことは簡単でも、それをうまく実行するのはずっと難しいとも語っている。
ロードスターの歴史とその裏話に興味のある方は、早速この映像をチェックしてみよう。
By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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(2014年9月13日Autoblog日本版より転載)