又吉の新作原稿、『文學界』に掲載 『火花』は169万部へ増刷
今月16日に『第153回 芥川賞』を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹(35)が、受賞後に書き上げた新作原稿「芥川龍之介の手紙」が来月7日発売の『文學界』9月号(文藝春秋)に掲載されることが30日、わかった。
<今回、あなたの名前が付いた賞を受賞できたことを嬉しく思います。(中略)創作に没頭する瞬間を積み上げて行き、その都度、脱皮を繰り返すようなイメージで過ごして行こうと思います>(本文より)
同作は、芥川への手紙の形式を取りながら、自らの創作にかける思いが6ページ(400字詰め原稿用紙にして約12枚)にわたってつづられたエッセイ。同賞受賞作の『火花』という言葉が、芥川の「或る阿呆の一生」に出てくることを紹介し、自らの創作にきわめて深い影響を与えたと述べている。
同書ではそのほか、又吉と同じく第153回芥川賞を受賞した羽田圭介氏の受賞第一作『成功者Kのペニスオークション』、芥川賞選考委員・川上弘美氏と又吉、島田雅彦氏と羽田氏の対談、中村文則氏や中森明夫氏をはじめとする筆者による「又吉直樹論」「羽田圭介論」など、およそ50ページにわたる「新芥川賞作家スペシャル」が掲載される。
また、この日『火花』の増刷(17刷)が決定し、累計発行部数が169万部になったことを発表。今回の増刷分はお盆前の店頭着荷を目指すとしている。
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