又吉イエスさん死去。「唯一神」名乗り各地の選挙に立候補を続けた

代表を務める「世界経済共同体党」の公式サイトで発表された。

衆院選や地方自治体の選挙に立候補し続けてきた又吉イエス(本名・又吉光雄)さんが7月20日、左腎がんのため死去した。

Open Image Modal
又吉イエスさん(第22回参議院議員選挙立候補時に撮影)2010年05月21日
時事通信社

■公式サイトで発表された訃報全文

又吉さんが代表を務める「世界経済共同体党」の公式サイトで7月23日、以下のような訃報が発表された

-----

世界経済共同体党 元代表 唯一神又吉イエスは、かねて病気療養中のところ、2018年7月20日左腎がんのため逝去いたしました。ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます。

なお、ご遺族の希望により、告別式は近親者のみにて執り行いました。誠に勝手ながら、ご香典、ご供花、ご供物等の儀は固くご辞退させていただきます。

2018年7月23日 世界経済共同体党 公式サイト管理者

------

■又吉イエスさんの政治活動

又吉さんは、1997年の沖縄県宜野湾市長選挙に立候補したのを皮切りに、衆院選東京1区や沖縄県知事選、参院選東京選挙区など20近い選挙に立候補。主要党派の候補者とは一線を引く「独自の戦い」を展開、落選を続けながらも立候補を続けた。

黄地に黒い文字で「腹を切って死ぬべき」などという決まり文句で相手候補を批判するポスターなどが話題になった。直近では、2017年10月の衆院選で東京1区から立候補したが1307の得票数で落選していた

又吉さんは、同党の公式サイトに掲載された2018年の新年挨拶のなかで、「昨年10月の衆議院選では東京都一区で『唯一神又吉イエス主義』を掲げて選挙を行い、有権者の皆さんの期待を痛感した。この1年を更なる『唯一神又吉イエス主義』の東京都内全域への発展・拡大・浸透の年とし、昨年の衆議院選から来年の参議院選への渡りの年としたい」と抱負を述べていた

しかし、半年後には政治活動からの引退を表明。同サイトで6月30日に「代表の唯一神又吉イエスの健康がすぐれず、回復して政治活動・選挙活動をするのは無理とのことであります」と発表していた