「あまりにせこい、せこすぎる」 舛添要一都知事への都議会代表質問始まる

都議会の追及に対し舛添知事は…。
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時事通信社

東京都議会の代表質問が6月7日午後に開かれた。政治資金の支出が「公私混同」だと指摘されている舛添要一知事は、6日に公表した弁護士による調査報告書について「第三者の目線で厳しく調査され、信頼性は確保されている」答弁した。毎日新聞などが報じた。

■自民都議「あまりにせこい」

代表質問で最初に登壇した自民党の神林茂議員は「私は怒っています。あまりにせこい、せこすぎる」と舛添氏を批判した上で、「都政への信頼を失墜させ、停滞させた過ちは計り知れないほど大きな罪。自らの意思で身を切る決断をすることが最低限必要だ」と責任を追及した

これに対し舛添氏は具体的な説明を避け、弁護士による調査結果については「面識のなかった弁護士であり、第三者の立場から厳格な調査を行った」と述べ、信ぴょう性は保たれているとの認識を示した。また、家族で泊まったホテルで開いたとする会議の参加者について問われると、「相手の氏名は答えられない」とした上で、「今後、同じ状況があれば、別に会議室を借りて対応したい」と述べた。

■閣僚の反応は

自民党の東京都連会長でもある石原伸晃経済財政担当相は7日午前の記者会見で、舛添氏が弁護士の調査結果を公表したことについて、「一般論として話せば、都民が『そうなんですか、分かりました』とはなっていない」と述べ、説明が十分ではないとの認識を示した

また舛添氏が初当選した2014年の知事選当時、自民党幹事長だった石破茂地方創生担当相は、閣議後の記者会見で「都民の皆様方に『舛添さんをお願いします』と言った責任が、当時の(自民党)幹事長として私も強く感じているところであります」と述べた

■ネット中継はアクセス集中で視聴できず

都議会の代表質問の様子は、インターネットを通じて議会のホームページで中継されるが、アクセスが集中しているため、一部で視聴できなくなっている。NHKニュースによると7日、舛添知事への代表質問が午後1時に始まるとアクセスが集中したという。設定上、視聴できるのは3000件まで。午後17時40分現在も、中継画面には「視聴定員数に達しております。アクセスし直して下さい」と表示され、視聴できない状態が続いている。都議会には苦情の電話が寄せられているという。

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