こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
年初から飛ばしているセンテンス・スプリングこと週刊文春ですが、
明日発売号で舛添知事の「公用車での温泉通い」疑惑が掲載されるようです。
舛添都知事が公用車で温泉地別荘通い
(画像は知事の部屋より)
記事によると1年間ほぼ毎週末の49回、
都庁と別荘のある湯河原を公用車で往復し、週末はそちらに滞在していたとのこと。
情報公開請求もされているので、事実にほぼ間違いはないのでしょう。
もちろん、公用車の利用にかかる経費は都民の税金であり、公私混同の観点からも、
都内に知事がいない危機管理の観点からも、これは大きな問題であると言えます。
とはいえ、まずは東京都側の見解も伺い、事実関係を確認しなければなりません。
そう思って連絡を取ったのですが…なんというか、その対応があまりにもひどすぎたので、今日はそちらだけまずお伝えしたいと思います。
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知事の行動を管理しているのは政策企画局。
ここの総務課長席にまず内線。基本的に担当部署がわからない案件は、
どの局も総務課長に電話をして取り次いでもらうのが一般的な流れです。
「舛添知事の公用車の件でお伺いしたいのですが」
「総務課長はただいま、不在にしておりまして…」
「そうですか、公用車の件はどちらの課長が担当になりますか?」
普通はこれで、担当課が案内されます。
しかし回答は、
「どちらの部署かわかりません」
いや、そんなわけないでしょ。
思えばこの時点でちょっと怪しかった。
「たぶん、秘書課ですよね?じゃあそっちにかけます」
「あ、総務課長から折り返しをさせますので…」
「いいです、自分でかけます」
といって電話を切り、すぐに秘書課長席に内線。
こちらも代理の女性の方が出て、秘書課長は不在とのこと。
それはいいんですが、
「舛添知事の公用車の担当は、そちらで良いですか?」
(保留になった後)
「ちょっとわからないんです」
「…はい?わからないってなんでしょう?じゃあ、公用車の担当はどちらですか?」
「申し訳ありません、わかりません」
「わからないはないでしょう。じゃあ聞き方を変えます。
昨日までは、公用車はどの部署が手配をされていたんですか?」
(保留になった後)
「それもわかりません」
「いやおかしいですよね?手配していた部署がありますよね?」
「申し訳ありません」
…なんだこれ?
いろんな部署とやり取りしてるけど、初めてだぞこんな対応。
「秘書課長はいつ戻りますか?すぐに折り返しが欲しいんですけど」
「いつ戻るかわからないんです」
「担当は秘書課長ということでよろしいですね?」
「それはちょっとわかりません」
「だから、じゃあ担当の課長はどなたなんですか?」
「申し訳ありません、わからないからお答えできないんです」
すいません、
「わからない、わからないで済むわけがないでしょう!横に誰がいるんですか?」
「申し訳ありません」
「失礼ですが、お名前は?」
「◯◯です」
「◯◯さんの役職名はなんですか?」
「政策企画局秘書課です」
「それはわかってます。役職は?」
「主事です」
「◯◯さんの上司は、秘書課長でよろしいですね?」
「…申し訳ありません、少々お待ちください(保留)」
ここまで問い詰めてようやく、
秘書課長から早急に折り返しの連絡をさせるとの言質をとりました。
で、結局18時過ぎに総務課長から折り返しの連絡があり、
「秘書課長は立て込んでいるので、明日改めて必ず連絡させる」
ということで、明日の朝イチでレクを受けることになっています。
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なんですかね、この清々しいまでの逃亡体質・隠蔽体質は。
政策企画局は舛添知事が肝いりで作った直轄機関なので、
この体質=舛添知事のスタンスと考えて良いと思います。
「わからない」
と言っておけば、その場をとりつくろえると本気で考えたのでしょうか?
何も今すぐ説明に来いと言ったわけではないのだから、
「突然のことで混乱している。事実関係は確認中で、少しだけお待ちいただきたい」
と担当者から一言、説明があればよかっただけの話です。
あまりにも都議会・都民に向き合う気がないとしか思えません。
前回の答弁拒否といい、自分たちで自分を怪しいと言ってるようなものなんですが…
いずれにせよ、この対応で完全にスイッチが入りました。
海外出張経費に引き続き、ここまで都民の税金が濫用されているわけですから、
些細な事と見過ごすことは絶対にできません。
本件、都議会でもきっちりと追及していきます。
また明日のレクが終わりましたら、東京都側の言い分をご報告します。
それでは、また明日。
※舛添知事関連の過去記事はコチラから↓
(2016年4月26日「おときた駿 オフィシャルブログ」より転載)