【要点】
・木更津のホテルで会っていたとする「出版社の社長」の素性は「政治家としての信義」のため、明らかにせず。舛添氏から声をかけることもせず
・質問に立った都議は「誠実に答える」「辞職すべき」「不信任案の可決」を求める
・知事は歳費の全額カットや別荘売却などの方針を繰り返し、「都政のため、都民のために働きたい」と辞任を否定
・不信任案提出の動きに対し、「可決されれば選挙になる。時期がリオ・オリンピックに重なる。2020年東京大会にとってマイナス」と、猶予を求める
■西沢圭太議員(民進)
西沢:調査報告書、発表前に目を通しましたか?
舛添:発表前日の6/5に完成している。その日に頂いてしっかり目を通している。
西沢:厳しいヒアリングを受けたと言った。きちんと対応したということでいいか。
舛添:2日間10時間、極めて厳しいヒアリングに答え、資料も提出した。
西沢:精査を尽くした信頼に値する報告書ということでよろしいですか?
舛添:厳しくヒアリングしていただいたので信頼するに十分と思っています。
西沢:短時間でつくったとはいえ、誤りは絶対あってはいけないということ?
舛添:私はそういう認識を持っております。
西沢:調査報告書の42p。似顔絵入りのまんじゅう購入問題が書かれている。この検討結果、4番にH27・2/17 グローバルネットワーク研究会で17ケース買っている。出席者に記念として配ったということに間違いないか。
舛添:政治資金パーティーで引き出物としてお配りします。そういうふうに使ったと思っています。
西沢:ではパーティーはグローバルネットワーク研究会で開催したということでよろしいですか?
舛添:国会議員時代のグローバルネットワーク研究会から都知事になるときに泰山会に引き写しました。今見ると日付が後になっています。手元に詳細な資料がありませんのであとで確認したい。
西沢:H27年にグローバルネットワーク研究会はすでに解散している。それでパーティーやってまんじゅう買って支出している。あきらかにおかしい。
舛添:その点について、会計責任者に問いました。きちんと説明を受けたんですが、正確に申し上げられない。同じことを弁護士にも言っている。その説明を覚えていない。
西沢:どういうことなのか。単純ミスなのか。
舛添:いまその状況をすぐ説明できるものに照会しまして、すぐ答えをお持ちいたします。
舛添:確認しましたところ、これは報告書を弁護士が泰山会と記入すべき所間違ったとのことです。
西沢:知事は疑惑を晴らすために開いている。ラストチャンスかもしれないと言われているのに、記入ミスだという。これはだめですよ。不都合な真実が隠されていると思ってしまいますよ。
さらにまんじゅうを購入した日付、政治資金収支報告書にある日付と違うんじゃないですか?
舛添:もう少し詳しくおっしゃって頂ければ精査いたします。
西沢:3/10は3/12に報告書はなっている。3/17も3/19が領収書の日付です。3/28は4/2です。微妙にずれているんですよ。精査に精査を尽くした報告書に誤りがある、信用できるのか。それで説明責任を果たしたというのは筋違いではないか。
舛添:それは領収書を発行した日と、実際に開いた日の違いだと思っていますが、それはきちんとした資料を提出したい。
西沢:ほかにもいろいろあるかもしれません。そこが重要なポイントになるケースだってあるんですよ。知事の調査報告書のほかに、政治資金収支報告書を確認した。その中で、まず車両関係費の時系列一覧があります。車両関係に着目して時系列に並べてみると、車2台お持ちですが、エスティマとティアナ、所有関係と車検、駐車場を払っているのがバラバラなんです。なぜですか。
舛添:これものちほど精査しますけど、H26年は私が知事に当選した年。グローバルネットワーク研究会を泰山会に移行する過程においてこういうことが行われたと認識しております。
西沢:今分からないというのはおかしいのではないか。基本的に車の所有と車検代、駐車場代がなぜずれているのか。美術品は所有関係をきちんとしていないんです。しかし自動車はきちんとしている。だけど関係がでたらめになっている。わざわざやっている。これをやったのはいつか。知事就任後につじつま合わせ。しかせ就任後に訂正しているんです。なんででしょうか。
舛添:これは新しい政治団体に、減価償却を入れて寄付という形で入れたということです。
西沢:なぜやったのですか。意図があるのではないか。エスティマはグローバルネットワーク研究会が所有しているけど車検代は泰山会が払っている。ちぐはぐなのはなぜですか。
舛添:一つは駐車場の支払いが前の月までということもあると思いますが、精査して、もし不適切なら総務省や選管と相談して是正したいと思います。
西沢:ここには意図があるんじゃないかと思っている。自動車はメンテナンス費用がかかる。メンテ費用を政治団体で支出するために所有関係を明らかにする必要があったんじゃないか。落とすためにわざわざ整理する必要があった。だからあとで修正したのではないか。
舛添:この2つの車は私の政治活動に使う車。その後は現在は私が持っている泰山会に時価で寄付する形で報告書に入れた。なぜそういうことになっているのかは精査して、必要な是正があれば総務省に問い合わせてやりたい。
西沢:先延ばし答弁ばっかりじゃないですか。都民の理解は得られないですよ。複雑かもしれないけど。これは知事自身が語らなければいけない。H27年4月にティアナの車検代を支出している。車の所有関係が泰山会になったのは7月。4月に車検費用を支出しているのは、実在しない車の車検代を支払っていることになっている。
舛添:まずグローバルネットワーク研究会が泰山会に2台の車を寄付した日にちが7/31。まずエスティマもティアナも所有関係がある。7/31までGNで8/1から泰山会。それで、次ぎに駐車場代ですけど、GNは解散して5月から泰山会になった。駐車場代は泰山会が払う。車の譲渡手続きが7/31までかかったので。
西沢:そのときじゃないです。去年の3月にそれやってるんです。知事就任後に新党改革や知事就任前の団体の解散後にいじってる。しかも解散するときには監査したあとに訂正している。これ不都合な真実でないんですよ。調査報告書にも書いてない。
舛添:泰山会はH26年3月に発足しています。あとで訂正があるというのは、会計責任者にお時間いただければ精査してご報告します。
西沢:もう先延ばしは許されないですよ。
西沢:どっちに変えても矛盾が出てしまう。なんでそういうことをわざわざしたのか。美術品はそういうことをしていないのに。あらゆる経費を落とそうとすればこういう手続きをしようとなるんでないか。
舛添:私は両方の車とも政治活動として使用するということでありましたんで、最終的には個人でなく政治活動の道具として使うと、次なる泰山会に移すべきと最初から思っておりました。確かに齟齬を来しているのはご指摘の通り。どう修正するのか当局に聞きたい。
西沢:修正すれば済むという態度、それが都民が怒っている理由なんじゃないか。これじゃまったく意味がないし話にならない。こんな集中審議はあと百回やっても同じこと。私は知事から30歳年下ですよ。そんな若造でも、一生懸命問いかけました。知事、たまにいらっとしたんじゃないですか?先ほどから、何言ってるんだ、みたいな態度に見えました。これが都民の怒りを買っている。口では真摯にと言っても、何が悪いんだという態度が見抜かれているんじゃないですか? 疑惑は晴れないし、知事が腫らそうとしていない。何度やっても同じ。知事自ら辞職するしかありません。
舛添:私は今、問われたこと、これはもちろん事前に通告されたわけではありません。全力を挙げてお答えしたつもりですが、ご批判があることはしっかり反省し改めていきたい。最後おっしゃった言葉は大変重いと受け止めております。
西沢:大変残念です。執るべき手段を執らなければいけないと申し上げて終わります。
■石川良一都議(民進党都議団)
石川:知事には国民あるいは都民に真実を明らかにすることを求めておきたい。当然ですが会見、議会では納得いく答えがなされなかった。
焦点となっている木更津のホテル三日月。当初は「事務所関係者」が「出版社社長」に変わった。なぜそのように答弁が変わったんですか。
舛添:私はその方は事務所関係者同等に親しい。不正確だった。
石川:そこが極めて大事なところで、この会議が本当に行われたのか。会議に値するのか。知事も認識していると思います。そして知事は会見でしっかりお話ししてもらうために「自分でトライする」と答えたが、トライされましたか。
舛添:覆面でインタビューもありうるといくつかご提案しましたが、しかし政治家の信義であり、機微に関わることについて、それ以上のことはご容赦願いたい。
石川:やっていただきたい。それができないというなら、言い逃れのためにそういったとしか理解できない。社長はいつからのお知り合いか。
舛添:30年来だと思います。
石川:年齢やご家族は。
舛添:政治家の信義としてそれ以上のことはご容赦願いたい。
石川:属性のほんの第一歩じゃないですか。そんなことも答えられないのに「トライする」と言ったのはその場しのぎじゃないか。改めて聞くが、出版社の社長は後援会役員とかやっていませんか。
舛添:記者会見の答弁は不適切だったと陳謝します。その方は私の政治団体関係の方ではありません。
石川:知事には大きな疑惑がかけられている。家族で旅行してその代金が政治資金で支払われている。それは会議が目的じゃなかったんじゃないか。知事はそのことに自ら証明する義務がある。
舛添:何度も繰り返しのご答弁でございますが、信義に関わる問題、機微に関わるにつきましてはご答弁をご容赦願いたい。
石川:今どういう状況か分かってますか。知事一人の問題じゃないんですよ。自ら明らかにしていく、会議だったと証明することがやるべきことじゃないですか。
舛添:私はそういう内容を弁護士の先生方にもお答えしております。私はこれから政治家として続けていくために、基本的な政治家の信義則を守らないといけないという認識であります。
石川:知事自身が生命線を失う可能性がある。にもかかわらず直接連絡しないのはどういうわけですか。
舛添:非常に政治の機微に関わる問題につきましては、私はその方に出てきてくれとか、証言してくれとか、私の判断でいたしません。
石川:政治の機微というレベルの問題ではない。ホテル三日月の家族宿泊は正月前から計画していたと言っているわけですが、家族旅行で1時間程度相談した。そうだったとしてもすべて会議費に計上する感覚が理解できない。それが政治のルールであったとしても常識がずれている。
舛添:それは今、ご指摘の通りと思っております。国会議員時代、そして新党改革代表として極めておごってきて、自分に甘く他人に厳しい態度だったことがこういうことにつながった。極めて厳しく反省しております。
石川:謝罪と反省の言葉よりも真実を示していただきたい。家族旅行たくさん計上されている。普通の感覚から言えばプライベートは計上しないのが常識じゃないか。
舛添:支援者や関係者と一緒にいたりしたとき、家族を連れてきてくれと言われ安易に連れて行った。もう二度とこういうことはしない。
石川:報告書で福岡でも家族で野球観戦している。趣味なんじゃないですか?知事は家族の宿泊費を政治資金の会議費として計上する。法的に問題ないと思っているゆえに計上したわけですよね。
舛添:そこは国会議員のときにそういうおごりがあり不適切な支出をしてきたことは深く反省しております。
石川:その感覚が都知事としての様々な判断に反映されている。法に違反しなければ自分の行為はいくらでも拡大できるという発想をしているとしか思えない。
舛添:そういうご批判は厳しく受け止めたいと思います。
石川:知事になっても美術品を買ったり美術館に行ったり、知事は美術は趣味だと言ってますよね。
舛添:美術は私の趣味でございます。
石川:政治家は基本的に私的な物を公務に持ち込まないと考えるのが普通。しかし知事は反対で、どんどん趣味的なものが拡大していく。同じ美術館に4、5回もでかけている。反省するとかでなく、知事のものの考え方に染みついているのではないか?
舛添:厳しいご批判賜りました。趣味の美術がバランスを欠いていることは厳しく批判されているところですが、海外との交流とか東京都の文化政策に少しでも寄与できればとの思いがありますが、厳しいご批判受け止めております。
石川:こじつけですよ。13万9000円の中国服を書道着で購入したのは適切か?
舛添:書も趣味であり揮毫を頼まれたり、何らかの役に立っていると思いますが、書きやすい方法で書くということで中国服を愛用していますが、ご指摘のことはしっかりと改めたい。
石川:どう考えても趣味ですよ。まったく説明に整合性がない。大きな予算を預かる人が、私的な利益のために入れ込むんではないかという不安を見ている。ましてや政治と金の問題。ファーストクラスやスイートルーム、スッキリ寝て元気でいたい、二流のホテルに泊まれるのか、批判が強くなるともう使わないと宣言した。私が知事の発言を見ていると、都民の税金1円たりとも無駄にしないという姿勢を感じない。それが根底の不信感としてある。
舛添:海外出張の経緯につきましては事務方から上がったプランをそのまま受け入れた。これからは1円たりとも無駄にしないと検討委員会で検討し、二度と起こらないように検討してまいりたい。
石川:公用車の問題。もし大災害が起きたらどうするつもりだったのか。
舛添:今後は湯河原の施設を売却し、こういうことがないように努めて
参りたい。
石川:防災センター行ったことありますか?知事が中央に座って災害に即座に対応しなければいけない。そういう自覚ありました?
舛添:防災センターで何度も関連職員と訓練を続けておりますし、首相官邸と結んでシミュレーションもやっております。大災害が起きたら一刻も早く入る。そういう覚悟です。
石川:毎週末、湯河原行ってたらできないじゃないですか。防災住宅には190人以上の職員が泊まってるんですよ。職員がそこまでの態勢とっていながら知事は週末別荘で、書類を取ると言えばすべて公務と言い張れる。もし湯河原に行っているときに大きな地震が起きたら知事、どうします?
舛添:それはもちろんただちに東京都庁に入ると思います。
石川:東京で震度6弱なら予想外のことがいっぱいおこる。ヘリで知事を迎えにいかなきゃいけない。防災センターでなければ判断できないことがいっぱいある。それがわかっていながら湯河原行くのは信じがたい。売却すると行っているが危機管理とどう関連しますか?
舛添:私は危機管理は今までも一生懸命やってきた。しかし湯河原に公用車に通ったことが心の緩みですので、けじめで第三者に売却する決心をしたわけです。
石川:湯河原で公用車で行くことも何の問題もないと当初言ってましたよね?
舛添:出発元や到着先が公務であればよろしいということ、連絡手段、移動手段がありましたが、厳しいご批判受けましたので。
石川:給与減額条例も勘違いではないか。リオで大会旗を受け取るのはこのまま行けば舛添知事。しかしこの事態をまったく看過できない。大相撲で副知事が知事杯を渡したが大ブーイングが起きた。知事が大会旗を受け取ることを阻止しなければならない。本日の集中審議は何ら進展なかった。即刻辞職することを求めて質問終わります。
■音喜多駿議員(かがやけTokyo)
音喜多:海外出張について。3月中旬に総務委で内訳を出してほしいといったとき、知事の了解の元で答弁しなかったということでよろしいでしょうか。
舛添:私のもとでというより、開示請求が出たときどう対応するかとなったとき、事務レベルにお任せすると申し上げた次第です。
音喜多:私は総務委で海外出張の明細を出すよう質問した。答弁できないと。開示請求して欲しいと言ったんです。
舛添:私は今の前段階がどうだったか覚えていない。
音喜多:知事に報告しましたか。
政策企画局長:総務委の答弁自体は私の判断です。そのときに知事に了解を求めたことはございません。今思えば非常に議会軽視の判断でしたが、従来から情報開示請求を案内していたということで、そういう答弁になった。あとから知事に報告した。その時点では私の判断だった。
音喜多:ロンドン市長は節約している。ビジネスクラスで復路はポイント利用。公務で発生したマイルをどうしているか。
舛添:おそらくすべて飛行機のチケット手配、事務方に任せておりますのでまったくわかりません。
音喜多:知事自身はマイルをためることはやっていないということでよいか。
舛添:私のマイルのカードは財布に入っているので、事務方に渡して使えといったことは一度もない。
外務部長:公務出張でマイルをつけることはない。
音喜多:マイルの履歴を出していただくことはできるか。
舛添:私は使っておりませんので、事務方に精査していただければ出るのではないか。
外務部長:マイレージは航空会社に問い合わせたところ、基本は個人です。
音喜多:降りるまでの間にカウンターに出せばためることは可能。ですから知事が自ら個人カードの履歴を出していただければ疑惑は晴れる。
舛添:やれると思いますけど、少なくともまったく使っておりませんので。
音喜多:お約束いただけますか。
舛添:チェックしてみたいと思います。
音喜多:チェックして出すか決めるということか?
舛添:十分出せると思います。しっかり調べて出したいと思います。
音喜多:知事がやっぱり発言の中で都民の信頼を得られない傾向があるわけです。ヤフオクの話が出たときにID削除した。その理由を教えていただけますか。
舛添:悪用して焼売や書籍を頼まれて大変ご迷惑をかけた。ただちに自ら削除しました。
音喜多:IDだけで注文はできない。パスワードはどうしてわかったんですか。
舛添:それは対応したのは荷物が来た時に、送り返したのか、料金どうしたのか、事務方がやっております。しかし、具体的にどうやったのかわかりませんけど、しかし私のID使ったので、ただちに削除した。
音喜多:電話注文でなく、ネットで注文したものが確実に届いたから、悪用されていると判断したのでしょうか。事務方というのは誰の判断か。
舛添:私は悪用されたと判断した。事務方というのは私宛ての郵便物を受け取る職員です。知事室の担当職員に報告し、私は報告を受けて、ただちに自らの手で削除した。
総務部長:そういうものが来たことは把握していますが、どういう経緯かは…
音喜多:ネットで?
総務部長:確認できておりません。
音喜多:ネットなんてどこにも報告されてないじゃないですか。
舛添:私はそう報告を受けております。
政策企画局長:私自身も確認はしておりません。
音喜多:こんなことありますか。言い分が食い違ってる。どういうことですか。
舛添:私は知事室の中で誰からどの職員が言ったか明確に覚えておりません。その中でヤフオクが問題になって私のIDが公開されたとき、シューマイが届いたとか、一刻も早く削除しなければと、いう認識のもとにやったわけです。
音喜多:いたずら注文は電話で入る。ネットは履歴が残る。確認せずに削除した。何らかの隠蔽工作をしたのではないかと都民は疑っている。
総務部長:詳細は確認できません。
音喜多:こんなにずさんなガバナンスでどうやって東京都を回していけるのか。覚えていない、覚えていないで公務員が務まりますか。
舛添:焼売ともう一つは私の記憶が正しければアマゾンのネットの本だったと記憶しております。本が届いているということですから、私のIDを使ったという判断でした。隠蔽しようと言うことではなく、これ以上被害が広がらないように使用という判断です。ID削除しようとしまいと何の違いがあるんですか。だから何か大きな被害を与えることではないと思います。
音喜多:まず、短時間で答弁が変わっています。さきほどアマゾンなんて一言も言っていなかった。削除したことで不利益ありますよ。資料要求しても消したらできない。どうするんですか。
舛添:その購入した一覧表はすでに公表されているから大きく出ている。いまそれで検索すればどのネットでも簡単に出ていてますし、一切ヤフオクを辞めております。
音喜多:事務方と答弁が食い違っている。さらに都民の信頼を失わせる。
音喜多:副知事に職務を代行させた。ただ都民の多くは知事の言葉で説明して欲しいと求めていた。たとえば8月リオ五輪誰が行くか。副知事にお任せする気はないか。
舛添:調査報告書について、本来知事がやるべきものを副知事にやらせたという認識ではありません。私がヒアリングの対象で、それを私が説明するのは筋が通りません。
音喜多:都政が停滞している。そういった態度で居直られては信頼しようと思わない。
舛添:大変な恐縮な言い方になるかもしれませんが、私が居直っているということではなくて、何度も説明していますように、ヒアリングの対象となっている私が説明するのは適切でない。それをおまえ、仕事してないじゃないかというのは首肯できない。その中で今、職員の士気、がんばっているのは大変感謝している。私自身が政策にお答えできなかったのはまことに恥ずべきこと。都政にマイナス、大変反省したい。
音喜多:短い質疑の間でも齟齬や噓があった。東京のトップリーダーに任せるわけにいかない。こういう議論を続けていても火種がやむことはない。こういうことを一日でも続けていれば都政は停滞する。今議会中の不信任案可決を呼びかけて終わりにします。
舛添:ここで一言申し上げたいと思います。本当にこれまで大変なご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと、改めて陳謝申し上げたい。私は東京を世界一にとの思いで知事になった。それまで一生懸命、都政の発展に努力してきたつもりですが、私の一連の問題でさらなるご迷惑をかけている。私は自分なりの説明をしようと思いましたけども、信頼できないという声があったので、弁護士に厳しい目で調査報告書を出していただいた。主に国会議員時代のことですがさまざまな不適切と指摘されました。まずいろんなことで身を処していかなければいけない。まずは湯河原の施設は売却します。不適切と指摘された項目については返金し、もちろん自分の費用で返金し、慈善団体のようなところに寄付したい。政治資金で購入した美術品も都立病院や福祉施設におつかいいただきたい。さらに一般質問終わったあとに議長のところに参りまして歳費カットも申し出た。今日も一生懸命お答えした。しかしさらなお厳しいご批判あるのは胸に刻んでおります。不信任案を提案したいということがありました。極めて重く受け止めております。
そういう中で、伏して皆様にお願いしたいことがございます。それは、もし、私に対する不信任案が可決された場合は、私が辞任するか、議会を解散するという選択を迫られます。いずれにしましても選挙となります。その時期がどうしてもリオ五輪に重なります。知事として断腸思いでありますが、次期開催都市でこういう選挙をリオのときにやるというのは、国家的大事業である2020年にとって極めてマイナス。もちろん私の不徳のいたすところであることは重々承知しておりますが、どうか少しの猶予をいただきたい。私が知事の座に連綿としてしがみつくということではない。すべての給与をご辞退もうしあげ、全身全霊、都政のため、都民のため、働きたいと思っております。いま、知事として選挙してリオと重なるので、そういう混乱はどうしても公益にそぐわないと、極めて厳しい判断をしていることです。どうかこの時期を猶予していただいて、私が都知事としてふさわしくないとご判断をなさるときは不信任案をお出し頂ければと思います。