【マッサン】史上初、海外からきた嫁 玉山は妻子に紹介済み
29日より始まったNHK連続テレビ小説『マッサン』(月~土 前8:00 総合ほか)。俳優の玉山鉄二(34)とシリーズ第91作目にして初の海外からのヒロイン、シャーロット・ケイト・フォックス(29)が演じる主役夫婦が織りなす、愛と冒険の物語。初回から姑(泉ピン子)に「外国人の嫁は絶対認めない!」と大反対される波乱の幕開けとなったが、視聴率21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切った。初めて日本の土を踏んだ女性の物語を、初めて日本の土を踏んだ女優が演じる“リアリティー”が見どころの一つでもある。
エリーを演じるシャーロットは米ニューメキシコ州サンタフェ出身。これまで舞台を主な活躍の場としてきた約10年の女優キャリアの中で、初めてつかんだ大役だ。もちろん、日本でのテレビドラマ初出演となる。
単身来日して半年、撮影が始まって4ヶ月。シャーロットは「難しい局面に立った時、エリーのモデルになったリタさん(竹鶴政孝さんの妻)のことを思います。彼女は困難をどう乗り越えていったのか。きっと、つらい時こそ笑って、どんどん前に進んでいく人だったと思います」と、境遇を重ねながら自らを励まし鼓舞する。
日々、膨大な日本語のセリフと格闘し、撮影に追われながらも、メラメラと「炎が生まれるような感覚」を味わっているという。知り合いもいない異国の地で自分の活路を見いだすことは、相応の心構えや気概が必要だ。シャーロットは、「忍耐強くなったと思いますし、プロ意識も芽生えたつもりですし、寝不足でも仕事ができるようになりました(笑)。私にすべてを与えてくれました。この仕事をしたという経験を得ることで、これから先、どんなことも乗り越えられると思います」と話す。この前向きさが彼女の最大の強みだ。
エリー=シャーロットのリアルな表情、動きを一身に受け止める玉山は「彼女は本当に頑張り屋さん。不思議なくらい日本人らしい奥ゆかしさを持ち合わせていて、気配りができて、ピンチの時もユーモアセンスを忘れない、それどこで覚えてきたの?と思うような日本語で笑わせてくれる。一緒にいて本当に心地いいです。でも、僕には妻がいるので、これ以上はちょっと、言葉にできません(笑)」と、ベタ褒め。玉山は奥さんと息子さんにもシャーロットを紹介済みで、「(妻は)シャーロットさんだったら安心と言っていました」とお墨付きを得ているという。
シャーロットも「玉山さんにいつも支えてもらっています。私が本当に疲れた顔をしていると、『わかるよ、わかるよ』と肩をたたいて、一緒に前に進んでいこうと励ましてくださる。私との芝居がどれほど難しいか、私自身わかっていることなのに、それを上回る大きさとやさしさで包んでくださる。すばらしい旦那様です」と感謝の気持ちを惜しみなく表現。信頼関係が築かれていることが、取材に応じる二人の表情や態度からも伺えた。
【放送時間】
総合:月~土 前8:00~8:15、後0:45~1:00(再)
BSプレミアム:月~土 前7:30~7:45、後11:00~11:15(再)/毎週土曜 前9:30~11:00(1週間分)
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