山本昌、今季限りで引退 中日の50歳、最年長勝利記録【メッセージ全文】

プロ野球最年長登板、最年長勝利記録を持つ中日の山本昌投手(50)が25日、今季限りで現役引退することを自身の公式ホームページで明らかにした。

プロ野球最年長登板、最年長勝利記録を持つ中日の山本昌投手(50)が9月25日、今季限りで現役引退することを自身の公式サイトで明らかにした。「ボクが残ったらダメ」と記している。

「決断しました」というタイトルでつづったメッセージは次の通り。

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今シーズン限りでユニホームを脱ぐことを決めました。8月の登板で故障して以来、どうするべきか悩みに悩みましたが、きのうチームの今季本拠地最終戦でナゴヤドームに行き、若返りを推進しているドラゴンズの現状を目の当たりにして、ボクが残ったらダメだと強く感じ、引退を決めました。落合GMからは先日、「自分で決めろ」と言われましたが、やるかやらないかを決めるのではなく、だれもやめろとは言わないので、自分で決断しなさいという意味だったのだと、今は理解しています。

モイヤーの大リーグ最年長勝利記録の更新や、50歳登板というみなさんに期待していただいたことを実現できなかったのは残念ですが、ボク自身は心を決めた今、とってもすっきりしています。きょう、白井文吾オーナーに報告させていただいたので、最近はあまり更新できませんでしたが、開設以来18年間もお付き合いいただいたこのホームページをご覧のみなさんには早くお伝えしたいと思い、こうしてお知らせしています。

とにかく、ファンのみなさんのご声援がなければ一歩たりとも進めなかった32年間でした。感謝、という言葉しか、思いつきません。こんな幸せな野球人生は、生まれ変わっても二度と送れないでしょう。また、この決断へ至るさまざまなことは、もしかしたら最後になるかもしれない「エッセイ」で、お話しさせていただきます。本当に長い間、ありがとうございました。

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山本は8月9日のヤクルト戦に今季初先発、投球中に左手人さし指を突き指して二回途中で降板。自身が持っていた最年長登板記録を49歳11カ月に更新したが、これが唯一の登板となっている。

山本は1984年に神奈川・日大藤沢高からドラフト5位で中日に入団。スクリューボールを武器に最多勝に3度輝くなど、中日の左のエースとして活躍。94年には沢村賞を受賞。2006年にノーヒットノーラン、08年には200勝を達成。14年9月の阪神戦で49歳0カ月で先発勝利し、最年長勝利のプロ野球記録を更新した。通算成績は219勝、165敗、5セーブ、防御率3.45。

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