「NHKから国民を守る党」に所属する丸山穂高・衆院議員が8月31日、韓国が実効支配する島根県の竹島について「戦争で取り返すしかないんじゃないですか?」とTwitterに投稿した。北方領土の返還手段について「戦争」について言及し、国会の糾弾決議を受けた後の投稿だけに議論を呼びそうだ。
■北方領土をめぐる発言で糾弾決議を受ける
丸山議員は5月、ロシアが実効支配する北方領土について「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと言及。当時所属していた「日本維新の会」に除名された。
■「竹島も本当に交渉で返ってくるんですかね?」と疑問視
竹島をめぐる今回の丸山議員の投稿は、8月31日に韓国の国会議員計6人が竹島に上陸したことを受けたものだった。
日本外務省の金杉憲治・アジア大洋州局長は「竹島が日本の固有の領土である事実に照らして到底受け入れられず、極めて遺憾だ」とし、韓国側に再発防止を求めた。
こうした日本政府の行為に関して丸山議員は「政府もまたまた遺憾砲」と揶揄した上で、「竹島も本当に交渉で返ってくるんですかね?戦争で取り返すしかないんじゃないですか?」などと投稿した。
■「笑い話ですまない」と批判の声
今回の丸山議員の投稿は、大きな波紋が広げた。立教大学大学院特任教授の金子勝氏は9月1日、「笑い話ですまない」「何度でも繰り返せば、国会でも戦争を煽る言説が当たり前にする気なんでしょうか」とTwitterで批判した。
他の野党からも批判の声が出ている。立憲民主党の公式Twitterは同日「ツイッターでまたこのような発言を繰り返すことは、国会議員としてあるまじき行為です。全く反省していないのですか」と投稿した。