食品会社「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」の群馬県大泉町の工場で製造された冷凍食品から、殺虫剤などとして使われる農薬「マラチオン」が検出された問題で、群馬県警は工場契約社員の阿部利樹容疑者を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。阿部容疑者は取り調べに対し「覚えていない」と話しているという。NHKニュースなどが報じた。
逮捕されたのは、「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」の群馬県大泉町の工場の従業員で、同じ大泉町に住む阿部利樹容疑者(49)です。
(調査の結果)阿部容疑者が商品に農薬を混入させた疑いが強まったとして25日、偽計業務妨害の疑いで逮捕しました。阿部容疑者は今月14日から行方が分からなくなり、24日、埼玉県内で見つかったということです。
警察は農薬を混入させた方法や動機などについて調べを進めることにしています。
(NHKニュース「農薬混入事件 40代従業員の男逮捕」より 2014/01/25 18:16)
朝日新聞デジタルによると、問題は2013年12月29日にマルハニチロとアクリフーズの両社が公表したことで発覚。2013年10月〜11月に製造された、ピザやコロッケなど7種類の商品9個からマラチオンが検出されている。アクリフーズは1月10日、農薬の混入によって業務を妨げられたとして、業務妨害の疑いで被害届を提出。県警が従業員に対する任意の聴取などを続けていた。
アクリフーズは23日、回収対象商品640万パックのうち、21日の時点で85.9% が回収されたと発表した。
厚生労働省の24日の発表によると、同日17時時点でマラチオンが検出された冷凍食品に関連する健康被害であると疑われる人は北海道、静岡県、滋賀県などで2843人にのぼるという。
※アクリフーズが自主回収を発表している商品の一覧はこちら
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・容疑者が逮捕されたという情報にアップデート(2014/1/25 18:51)
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