火星が7月末、地球に大接近している。
火星(公転周期687日)と地球(公転周期365日)は、それぞれ異なる周期で太陽の周りを公転しており、約2年2カ月の周期で接近する。その中でも、特に近づく場合に慣例的に「大接近」と呼んでいる。
7月31日に、15年ぶりに地球に最も近づく瞬間が訪れるという。
いつ、どの方角でどのぐらいの距離で見えるのか。国立天文台の発表を元に見てみよう。
最接近:7月31日午後4時50分ごろ
距離:5759万キロメートル
東京の場合は次のような見え方になる予定で、国内の他の都市でも同様の見え方になるという。
見ごろ:午後7時前
方角:南東の空から昇る
「大接近」する7月31日以外にも、前後数週間は接近した状態が続くほか、火星は6月下旬から9月上旬頃まで観察しやすい期間は長く続くという。
何年ぶり?次はいつ?
前回の「大接近」は2003年で、今回よりも近い5576万キロメートル。次回は2035年9月とみられており、5691万キロメートルまで近づく見通しだ。