「同性婚の合法化」がアメリカで急拡大していることがわかる地図(インフォグラフィック)

最近の2年間だけで、同性婚は、わずかな州(そのほとんどが民主党支持者の多い州)で認められる「少数派の問題」から、米国50州のうち30州とワシントンDCで認められる「多数派の権利」へと昇格した。
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SALT LAKE CITY, UT - OCTOBER 6: People hold signs and cheer at a same-sex marriage victory celebration on October 6, 2014 at the Salt Lake City Library in Salt Lake City, Utah. Partridge was one of the plaintiffs in the case today where the U.S. Supreme Court declined to take up challenges to same-sex marriage making it legal now in Utah. (Photo by George Frey/Getty Images)
George Frey via Getty Images
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アメリカで初めて同性婚を認めたのはマサチューセッツ州で、2004年5月17日のことだった。これは、その前年に同州の最高裁判所が下した判決を受けての措置だった。

2008年5月には、カリフォルニア州最高裁が、「同性結婚を認めないのは憲法違反」との判決を下した。同州は、全米2番目の同性結婚合法州となり、同年夏には、同性カップルに対して結婚の権利が認められた。しかし、同年11月に行われた住民投票の結果、この権利は剥奪された(その後、裁判が続いたが、2013年6月の連邦最高裁の判決を受けて、同性婚賛成派勝訴の判決が確定。同性婚の受付が再開された)。  

カリフォルニア州に次いで同性婚を合法化した州はコネティカット州だ。それは、2008年5月に行われたカリフォルニア州の住民投票から数日後のことだった。

同性婚を最初に認めた州が現れてから2番目の州が現れるまで、4年を超える月日がかかったことになる。だがそれ以降、同性婚を認める動きは、思いのほか速く進んだ。

最近の2年間だけで、同性婚は、わずかな州(そのほとんどが民主党支持者の多い州)で認められる「少数派の問題」から、米国50州のうち30州とワシントンDCで認められる「多数派の権利」へと昇格した。

今や、アメリカ人の60%を超える人々が「同性婚を認める州に住んでいる」と、ハフポストUS版のサム・スタイン記者とアマンダ・ターケル記者は報じている。彼らの記事は、連邦最高裁判所が10月6日、同性婚を合法とした下級裁判所の決定を不服とした、いくつかの州による上告を受理しない決定を下したことを受けたものだ。

10月7日に同性婚を許可する州の仲間入りをしたネバダ州やアイダホ州を含め、13を超える州が同性婚を合法化する(または合法化に向けて取り組む)ことになった今、平等を認める動きが米国でどのように進んできたかを、上の地図で確認することができる。

[Nick Wing & Jan Diehm(English) 日本語版:佐藤卓、合原弘子/ガリレオ]

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