NHK朝の連続テレビ小説「まれ」が3月30日、スタートした。女優・土屋太鳳(たお、19)が、ヒロインの津村希(まれ)を演じる。石川県の能登地方を舞台にした「まれ」は、どんなドラマなのか。土屋のこれまでの歩みや、撮影エピソードとともに紹介する。
■石川・能登が舞台、ヒロインは一流のパティシェを目指す
物語は、夢追い人の父・徹(大泉洋)が東京で事業に失敗し、母・藍子(常盤貴子)や弟とともに、一家が夜逃げ同然で北陸・能登の小さな漁村に移り住むことから始まる。
ヒロイン・希は、個性的な同級生たちと友情を育み、生真面目で困った人は放っておけない大人に成長。一度は堅実な公務員の道を選ぶも、本当の夢がパティシエだったことを思い出し、一念発起。横浜のカリスマシェフのもとへ弟子入り志願し、厳しい修業に挑む。
希は仕事や恋愛のさまざまな試練を乗り越えながら、心のふるさとになっていた能登に戻り、自分のケーキ店と家族を持つ決心をする。そんな一流のパティシエを目指して歩んでいく姿を描く。
■土屋、3度目の朝ドラでヒロイン役
希を演じる土屋は、東京都出身。2005年スーパー・ヒロイン・オーディション ミスフェニックスで審査員特別賞を受賞し、08年に映画『トウキョウソナタ』(黒沢清監督)でデビュー。2010年大河ドラマ『龍馬伝』でドラマ初出演を果たす。
朝ドラは、これまで井上真央主演の『おひさま』で生徒役、吉高由里子主演の『花子とアン』でヒロイン花子の妹・もも役を好演。3作目の朝ドラで、初ヒロインを射止めた。
津村希を演じる土屋太鳳 2015年03月26日、NHK朝ドラバトンタッチセレモニーにて
■家族のシーンは、アドリブの応酬
土屋は、家族を演じる大泉や常盤との撮影について「台本に書いてあるセリフが終わっても、アドリブの応酬が始まります」と語り、「それが面白くて、必死で笑いを我慢している」という。公式サイトで、大泉が切れ目なくしゃべり続けるエピソードを披露した。
特に、お父さん役の大泉洋さんは、一瞬の切れ目もないくらいしゃべり続けます。それが、おかしくて私はいつも笑ってしまうんです。早く、どんなアドリブが来ても受け止められるようになりたいです(笑)。そして、今度は私がみなさんを笑わせたいです!(中略)
たとえば大泉さんは、演技のテンポがうまくかみ合わないときには、「ここの部分をもう少しテンポアップすればうまくいくよ」などとアドバイスしてくださいます。そして、お母さん役の常磐貴子さんは、いつも明るくてあたたかな笑顔で私を包んでくれて、そばいにるだけで気持ちがポカポカしてきます。弟の葉山奨之くんは、役と同じように独特な雰囲気があって、一緒にいると心が癒されます。
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