中国河南省の農村で建設が進んでいた巨大な毛沢東像が突然、取り壊された。時事ドットコムによると、中国共産党の機関紙「人民日報」のニュースサイト「人民網」が1月8日に伝えたという。
中国の「建国の父」である毛沢東の像は、表面が金色に塗装されており、高さは36.6メートル。奈良の大仏が約15mなので2倍以上の高さになる。複数の企業家が300万元(約5500万円)を拠出して建造し、2015年12月にほぼ完成。年が明けた1月5日までに地元メディアが報じて、世界的に話題になっていた。
AFP通信によると人民網は、取り壊しの理由は「不明」としつつも、毛沢東像が地元当局の「登記や審査を経ていなかった」と他メディアの報道を紹介しているという。
毛沢東をめぐっては1950年代から60年代にかけて推進した「大躍進」政策で、何百万人もの農民が餓死したとされており、中国国内でも評価が分かれている。
▼画像クリックで展開します▼
【訂正】「何百人もの農民が」という記述がありましたが、正確には「何百万人もの農民が」です。訂正いたします。(2016/01/10 10:59)
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
【関連記事】