北朝鮮の万景峰号、ロシア・ウラジオストクとの間で定期便始まる

北朝鮮の貨客船・万景峰号が5月18日朝、ロシアのウラジオストクに入港した。今後定期便として運航される。観光で外貨を稼ぎ、孤立化を防ぐ狙いもありそうだ。
Open Image Modal
This picture taken on August 30, 2011 shows the cruise ship Mangyongbong docked at the Rason port prior to a ceremony to mark the first-ever cruise to Mount Kumgang International tourist zone, from Rason in North Korea on August 30, 2011. Keen to boost tourism and earn much-needed cash, authorities in the impoverished nation have decided to launch a cruise tour from the rundown northeastern port city of Rajin to the scenic resort of Mount Kumgang. AFP PHOTO/GOH CHAI HIN (Photo credit should read GOH CHAI HIN/AFP/Getty Images)
GOH CHAI HIN via Getty Images

北朝鮮の貨客船・万景峰(マンギョンボン)号が5月18日朝、ロシア極東のウラジオストクに入港した。両国間で客船の定期便が運航するのは初めて。ロシアのインタファクス通信などが伝えた。

万景峰号は平壌郊外にある山の名前にちなんで付けられた。1990年代から主に新潟港とを行き来していたが、北朝鮮が2006年にミサイル発射実験と地下核実験を相次いで実施したため、日本は万景峰号を含め、すべて北朝鮮の船舶の入港を禁止にした。

インタファクス通信によると、定員約190人、積載量約1000トン。ロシア側は船舶輸送会社「インベストストロイトレスト」(ウラジオストク)が運行に携わるという。

また、タス通信によると、万景峰号は17日夕、北朝鮮北東部の羅津(ラジン)港を出発。中国人の観光客ら約40人を乗せてウラジオストクに向かった。19日にロシア人観光客らを乗せて北朝鮮に戻る予定。

インタファクス通信によると、6月までは毎週水曜日に羅津を出発、金曜日にウラジオストクから戻るスケジュールだ。

北朝鮮はミサイル発射実験や核開発などを続けており、アメリカが空母打撃群を朝鮮半島近海に派遣するなど、緊張状態が続いている。

アメリカの圧力などもあって友好国の中国との関係も悪化している。ロシアとの間で定期航路を開いた背景には、北朝鮮が孤立化を防ぎ、観光によって外貨を稼ぎたい思惑もありそうだ。

▼北朝鮮の日常をとらえた画像集が開きます

(スライドショーが見られない方はこちらへ)

Open Image Modal

Open Image Modal

Open Image Modal