アメリカ・インディアナ州に住む40代の男性が、20年以上収集していたポルノのコレクションを破壊した両親を相手取って訴訟を起こした。
コレクションには400本以上のアダルトビデオ、1600枚以上のDVD、160枚以上のCD、そして約70個の性玩具が含まれていたという。
男性は、破壊されたポルノコレクションには2万8940ドル(約324万円)相当の価値があると主張しており、8万6822ドル(約972万円)の損害賠償支払いを両親に求めている、とミシガン州のテレビ局WXMIは伝える。
申立書によると男性は2016年10月、離婚した後にミシガン州・グランドヘブンにある両親の自宅に引っ越してきた。しかし10カ月後の2017年8月、家庭の事情により両親から家を出ていくように求められた。
数カ月後、両親はインディアナ州に越した息子の自宅に彼の所有物を届けた。しかしその中に、大切なポルノコレクションは含まれていなかったという。
ポルノについて尋ねた息子に、両親はポルノは破壊したと伝えた。
男性はポルノコレクションを破壊されたことを保安官事務所に届け出て、両親を告発するよう求めた。しかし保安官事務所が両親を起訴しなかったため、自ら訴訟を起こすことにした。
abcニュースによると、警察に届け出た1カ月後に男性は父親にメールを送り、大切なコレクションについて問いただした。
裁判所の書類にはそのメールのやりとりも含まれている。男性は両親にこう訴えている。
「もし私の所有物に問題があったのなら、その時に言ってくれればよかったのに。そうすれば私は家を出ました。それなのにあなたは何も言わず、執念深い行動をとった」
息子のメールに、父親はあなたのためを思って行動したと返信している。
「あなたは信じないかもしれませんが、私はあなたの心の健康のためを思ってポルノを破壊しました」
「もし大量のコカインの塊を見つけたとしても、同じことをしたでしょう。いつの日か、理解して欲しい」
また別のメールでは、男性が高校生や大学生だった時に、ポルノを他の生徒に売ったために、退学になったことについても触れられている。
「その時に忠告しました。もし今度ポルノを家の中で見つけたら破壊するぞ、と」
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。