マレーシア航空の旅客機が行方不明になっている問題で、同航空は5月1日、乗客の家族のため北京などのホテルに設置していた支援センターを2日で閉鎖すると発表した。乗客家族らに、ホテルを離れて自宅で捜索状況の報告を待つよう促した。MSN産経ニュースなどが伝えた。
AP通信などが伝えた。各地の家族支援センターを今月7日に閉鎖し、出発地のクアラルンプールと目的地の北京に、新たに家族への支援拠点を設ける。家族らに補償金の前払いなども行う。
(MSN産経ニュース「【マレーシア機不明】マレーシア航空、家族へ帰国勧告」より 2014/05/01 23:15)
CNNによると、北京のホテルには3月の事故発生以来、家族が待機して、捜索状況などについて毎日説明を受けていた。この日は約500人が集まり、閉鎖の通告に対して「どうすればいいのか」「誰が家族を探してくれるのか」などの怒声が飛び交った。同機の乗客は中国人が100人以上を占めていた。
一方、マレーシア政府は1日、不明機に関する5ページの暫定報告書を公表した。既に公表済みの内容が中心で、新しく明らかにされた情報はなかったという。
公表されたのは5ページの報告書と、操縦士と管制官の交信記録などで、国際民間航空機関(ICAO)に提出された。政府は声明で、報告書公表が捜索活動の透明性を保つための措置だと強調している。
不明機をめぐっては、機体捜索と並行してマレーシア警察が、テロなど犯罪の可能性があるか調べているが、今回の報告には盛り込まれていない。
(時事ドットコム「マレーシア機不明で暫定報告=新たな情報なし」より 2014/05/01 22:52)
不明機は、人工衛星情報などによると、インド洋南部に墜落したとみられオーストラリアなどが海底調査を進めているが、残骸はまだ見つかっていない。日本がオーストラリアに派遣していた自衛隊機による捜索活動は4月末で終了した。
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