民主、衆院選1次公認34人を内定 年齢制限は形骸化
民主党は30日、次期衆院選の第1次公認内定者34人を決定した。「誰が見てもふさわしい候補」を選ぶ方針だったが、惜敗率や年齢制限といった基準は形ばかりに。党内の不満に配慮せざるを得ない海江田執行部の弱さが露呈した。
民主党は9月、選定に際し10項目の「考え方」をまとめた。昨年末の衆院選の惜敗率と7月の参院選の支援実績、党員・サポーター獲得実績に加え2016年1月現在で満70歳以下と年齢制限も設けた。116人と面接し、申請してきた97人から選んだ。
だが、年齢制限への反発は根強く、党本部で面接した馬淵澄夫選対委員長に「先輩を呼びつけるとはけしからん」との不満も出た。結局、年齢制限に抵触する田中真紀子元外相(69)と三井辨雄前厚生労働相(70)が選ばれた。惜敗率は7割以上を原則とすべきだとの意見もあったが、城島光力前財務相や平岡秀夫元法相ら5割台の閣僚経験者も含まれた。
【二階堂友紀、大野亨恭】
(朝日新聞社提供)
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