わたしたちが住む社会では、残念ながら、何をしても批判を受けやすい。インターネットで自分の写真を公開できる勇気のある人は、誰もがすぐに罵倒の的になるし、「YouTube」で公開されているメイクのチュートリアル動画には必ず、少なくとも数件は悪意に満ちたコメントが書き込まれている。
ただし、時には、そうした動画に対して素晴らしい反応が返ってくることもある。そのひとつが、ハッシュタグ「#ThePowerOfMakeup(メイクのパワー)」だ。
「ニッキーの動画は、メイクアップは楽しいし、本当の自分をさらすことも恥ずかしくないことを示していた」
そもそものきっかけは、オランダ在住のヘアメイクアップ・アーティスト「ニッキー」さんがYouTubeに投稿した動画(以下に埋込)が人気を集めたことだ。
この動画を観たたくさんの女性たちが、顔の半分だけメイクした自撮り写真を「Instagram」のハッシュタグ「#ThePowerOfMakeup」に投稿するようになった。「メイクする意志」を主張するだけでなく、自己表現にメイクが役立つことを証明し、それによって、心ない侮辱をやめさせる目的がある。
「最近、メイクアップがバカにされることが多くなっているように感じる」と、ニッキーさんのサイト「NikkieTutorials」は書いている。「まるで、メイクをして楽しむことが恥ずかしいみたいに。そこで、みんなにメイクアップの力を見せられたらクールだろうと考えたの。これは『変身』。メイクアップは本当に楽しいわ!」
狙いは、「メイクするかどうかを決めるのは、もちろん本人だ」と知らしめることにある。参加したあるユーザーは、次のように書いている(以下の投稿)。「私たちは、楽しいからメイクする。女性や男性を見た目でバカにするのはやめて。体重も、服装も、メイクの濃さも!」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:湯本牧子/ガリレオ]
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