マクドナルド原田泳幸氏一線退く HD社長もカサノバ氏に

業績が低迷している日本マクドナルドホールディングス(HD)は、社長兼最高経営責任者(CEO)を務める原田泳幸氏(65)が退任すると発表。10年続いた原田体制に区切りをつけ、新社長のもとで業績回復を目指す。
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時事通信社

業績が低迷している日本マクドナルドホールディングス(HD)は2月19日、社長兼最高経営責任者(CEO)を務める原田泳幸(えいこう)氏(65)が退任し、傘下の事業会社「日本マクドナルド」の社長を務めるサラ・カサノバ氏(48)が後任に就くと発表した。原田氏は経営の一線を退き、代表権のない会長となる。10年続いた原田体制に区切りをつけ、新社長のもとで業績回復を目指す。3月25日付。朝日デジタルなどが報じた。

近年は弁当・総菜やいれたてコーヒーを強化するコンビニエンスストアや、外食他社との競争が激しくなっていたという。

原田氏は米アップルコンピュータ(現アップル)日本法人の社長を経て、2004年に日本マクドナルドHD社長に就いた。ハンバーガーやコーヒーを安く売る「100円マック」をヒットさせ、デフレ時代の「勝ち組」と言われた。06年12月期から6期連続で営業増益をなしとげた。

だが、持ち帰りの弁当や総菜を売るコンビニエンスストアなどに押され、12、13年は営業減益に。てこ入れのために昨夏、マレーシア・シンガポールのマックの責任者だったカナダ出身の女性、カサノバ氏を事業会社の社長に招いた。

(朝日新聞デジタル「マクドナルド原田氏、一線退く HD社長もカサノバ氏に」より 2014/02/19 12:30)

カサノバ氏は2013年8月から再び日本に赴任していた。

カサノバ氏は48歳。日本マクドナルドの上席執行役員などを経て、マクドナルドのマレーシア・シンガポール担当責任者から昨年8月に再び日本に赴任した。

新体制では、現在取締役執行役員の佐藤仁志氏が代表取締役上席執行役員に昇格し、カサノバ新CEOを補佐する。

(MSN産経ニュース「マック持ち株会社の経営トップもカサノバ氏に 原田社長は代表権ない会長に」より 2014/02/19 12:52)

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